WEB小説の更新頻度が低くなった理由〜もちだの場合〜
つまり、言い訳です。
2018年11月、帯状疱疹の説明について変更と補足をしました。ご指摘ありがとうございます。
突然何だと思われたことでしょう。
せっかちさんのために、タイトルの理由の答えを先に出しておきましょうか。
更新頻度が低くなった理由、それは「命には限りがあるから」です。
これ以上語るのは蛇足だと思います。
その蛇足部分を読みたいという奇特な方だけ、どうぞ読み進めてやってくださいませ。
とある所で見た、とある読者様たちの言葉です。
「楽しみにしていたWEB小説の作品が書籍化することになって、嬉しいんだけど更新頻度が低くなったりエタったりするから書籍化って聞いても素直に喜べない」
分かる。分かりますよ。
もちだの読み専歴は半年ほどでしたが、読み漁ってた時に「あれ? これって途中で止まってる?」という作品を何度も見ました。そしてそれが高確率で書籍化されていたのです。
更新がゆっくりになるくらいなら良いのですが、そのまま数年放置とかザラにありました。
それでも、もちだは基本「相手の身になって考えられる」人なので、止むに止まれぬ理由があるのだろうと考えました。
怒ってる人もいました。
悲しんでる人もいました。
書籍化なんてやめてほしいという人も……いやいや、ちょっと待ってください。セイセイセイ。落ち着こうぜブラザー。
もちだが言うのもなんですが、そもそも書籍化とは「誰に向けてのもの」かを考えてみてください。
はい! 先生、よく分かりません。
そうですね。先生もよく分かりません。ここまで「書籍化」というものが一部の読み専の人たちに嫌われているところをみると、「書籍化」とはその人達のために行ったものではないと思われますね。
おやおや、急に顔色が悪くなりましたよ(もちだの)……ふふふ、この話は別のところでやりましょう。
さてさて本題に戻りましょうか。
ほぼ毎日行われていた更新。その頻度が低くなるという現象。今回はこの件についてのお話です。
では『オッサン(36)がアイドルになる話」という作品の作者である、もちだもちこさんを例に挙げてみましょう。
もちださんの手がけている作品の更新頻度が下がった理由は以下になります。
1、体調を崩した。
2、推敲するようになった。
3、複数の作品に着手した。
1について詳しく述べますと、彼女の手がけた作品が『小説家になろう』の『日間総合ランキング』で1位をとったのが始まりでした。
もちださんは元々小説を書いていた人ではありません。楽しそうだからという理由で書き始めて三ヶ月目のことでした。ランキングの存在も自分にとって無縁なものと思っていたので、突然始まった感想欄の荒れとブクマの嵐に翻弄されたのです。
書かなければというプレッシャーからのストレス、食欲不振、会社勤めをしているため睡眠を削っての執筆は、もちださんの体から免疫力を奪ったのです。
結果、倒れたもちださんの病名は帯状疱疹でした。
皮膚を無理矢理剥かれるような痛みと刃物で切りつけられるような神経痛が、よりにもよって後遺症になる可能性の高い顔に出ました。
(ちなみに帯状疱疹は帯状疱疹としてうつる病気ではありませんが、水疱瘡にかかったことのない人にはウィルスが感染することもあるそうです。皮膚が焼けただれたようになります。とても痛くて夜も眠れません。再発する人もいます。周りにいたら優しくしてあげてください)
「無理はダメ。絶対」
もちださんは無理することをやめました。
後からもちださんは知ったのですが、ランキング維持のために皆さん予め作品のストックをためておくとのこと。確かにそれならば、無理なく毎日更新できるなぁと納得したのでした。
稀にストックなしで毎日更新される方もいますが、基礎体力から違うと思われます。自分を一般人だと思っている人は、真似したらもちださんみたいになりますよ。
2につきましては、皆さん「何言ってんだこのもち野郎。焼いて醤油つけて海苔巻いてやろうか」と思われるかもしれませんね。できればで良いのですが、きな粉でお願いします。
学生の頃、テストでも見直さないタイプのもちださんはケアレスミスが多い子でした。そんな彼女ですから、見直したり文章を練り直す……つまり推敲という言葉さえ使ったことのないダメなもちだったのです。
それをするきっかけになったのが「書籍化」でした。自分の書いた文章を何度も何度も見直すという、もちださん曰く「羞恥プレイ」をさせられた結果、これはWEBにあげた時点である程度しっかりしたものを……と思ったようです。
もちださんは執筆速度が早いわけでもないので、これで更新が遅くなっていくという訳ですね。
3は、現在連載している作品を楽しみにしている人達からすれば、本当に「何言ってんだこのもちもちめ。乾かしてから揚げてやろうか」と思われるかもしれません。できることなら仕上げにたまり醤油をジュワッとかけていただけたら御の字?なのですが。
他の作品に手をつけた理由は、至って単純なことです。それは「命には限りがあるから」です。
もちだが悩んで苦しんでいた頃、親身になってくださった作家先生がいらっしゃいました。ありがたいことに、その方はもちだの作品を「面白い。続けて」と言ってくださりました。
もちろん励ましてくれたのはその方だけではないのですが、もちださんが書籍化作家さんと触れ合った最初の方がその人だったのです。
SNSで楽しくやり取りしていたのですが、もう会えなくなりました。
もちださんは考えました。
「後悔したくない。生きている間に、自分の脳の中にあるものを可能な限り出しておきたい」
それからのもちださんは、元からある「プロットを書いてしまうと満足してしまう」「書いたら皆に見せたくなってしまう」という特殊性癖?もあるため、とにかく書きまくってはサイトにアップするようになりました。
途中で止まるかもしれないけど、それでも出しておかないと後悔しそうだから、と。
さて、冒頭に戻りましょうか。
最初に述べましたが「命には限りがあるから」という結論には、もう少し続きがあります。
「命には限りがあるから、自分のために私は小説を書いている」
そうです。誰のためでもなく、自分のために書いているんです。
ビックリするくらい綺麗にまとまりましたね。
いやぁ、満足満足。
お読みいただき、ありがとうございました。
蛇足の蛇足です。
このエッセイに関して色々思われる方もいるかもしれませんが、これはあくまでも「もちだの場合」であって「あなたの場合」ではありません。
誰かを、何かを否定しているわけでもありません。
ここで書いてあることが「あなたにとって正しい」ことではないのです。
ですから、あなたが思う通りに、あなた自身のために、進んでください。
読んでいただいた方に、感謝を。