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不安と孤独
寝起きの脳内が一瞬で跳ねる
飛び起き机に駆け寄る
「アレは夢じゃ無かったのか…?」
恐る恐るその紙切れに手を伸ばし
ソっと開いてみる
一瞬で目を疑った
何故ならその紙に書かれていたのは
紛れもないソラの文字だったからである
「僕の事、忘れないでね」
彼の最後の言葉…
再び頭をよぎる彼の優しい顔
「ソラ…」
夢じゃなかった…
彼はいるんだ…
あたしはちゃんと彼に出会っている…
でも…彼は…
あたしの目の前にはいない
どこにいるのかもわからない
一気に不安と孤独が押し寄せた
「ソラ…ソラ…」
ねぇ…あなたはどこにいるの…?