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僕の事、忘れないでね…
その夢の中では物語は一気に進む
気づけばあたしはソラに惹かれ
気づけばあたしはソラに愛を告げられ
気づけばあたしはソラの腕の中にいた
こんな事が続けば誰でも自分が夢の中にいると思うだろう
「夢は願望」
誰もが口にするであろうこの言葉
「あぁ…そろそろ目が覚める…」
そう、あたしが思った瞬間に彼は言った
「ー…、僕の事、忘れないでね」
ハッと目が覚める
「やっぱりアレは夢だったんだ…」
そう思い体を起こし一旦部屋の中の辺りを見回す
アレが夢だったのを再確認するように…
すると机の上に見知らぬ紙切れと彼の物であろう私物が置かれていた…