〜イサム帰宅編〜
帰路
(とんだ1日だったな・・・)
イサムはポケットに手を突っ込み歩く。結局職員室に呼ばれ、根掘り葉掘り聞かれた。とりあえずイサムは自分が異世界のハナターレから来た事を説明した。コマカイコトキャンセラーを発動し、コテメン先生は納得してくれた。
帰り道、イサムは駄菓子屋を見つけた。
ファンタジー育ちのイサムには駄菓子屋は新鮮だ。
「あら、見かけない顔ね」優しそうなお婆ちゃんが現れる。この駄菓子屋の店主だろうか。優しそうなお婆ちゃんとは言えどもイサムは舐められてはいけない。
「う、うっす。よ、よぉババア。ば、ばあちゃん?ババアか。俺、イサム。新入りよろしくぅ〜」
イサムの舐められたくない気持ちと、優しそうなお婆ちゃんへの言葉遣いの葛藤がこのような結果を生んだ。
「あら〜、転校生かい? あ、ほらほら、これ、持ってきなさい」
イサムは駄菓子を貰った。タダで貰った。喜ぶ。
「う、wow ありがとよっ」
イサムは良心が痛むので店を出ることにした。
「じゃあね、イサムちゃん」
な、なにぃーっ!?イサムちゃん、だと!?
イサムは完全に舐められてしまったのであった。
以降、イサムはこの駄菓子屋を利用する事は無かった。
ちなみに、貰った駄菓子は、ラーメンババアだった。