〜イサムナメられたらアカン編〜
2年B組のドアの前。
イサムは教室前にいた。
午後の5時間目の国語の授業中である。。
この世界に転生される前、とりあえず謎の物知りおじさんに言われた言葉がある。
「第一印象でナメられたらいけない」
イサムはそれを思い出す。
確かに魔物と対峙したとき、威嚇で自分は強いぞとアピールをしていた。こっちが気迫を出すと、魔物もぶるぶる怯え出すようである。
つまり、イサムは転校初日にクラスメイトをブルつかせる登場をしなければならない。
この扉の開き方を数パターン考える。
〜勇者的 ナメられない転校初日〜
①扉を蹴飛ばす。
②スライドの扉を全開でスライドさせ、破壊する
③下階or上階から突き破って登場
など。
ありえなかった。①はまだぎりぎり出来そうであったが、イサムは意外にも良心を持ち合わせていたのだ。学校の備品を破壊するなんてことは、あり得ないのである!
と、なやんでいると、扉が開く。
「君、今日から転入してきたイサムくんかな?」
黒のジャージ姿に竹刀を持った教師だ。あまりにもテンプレートな姿に笑いそうになる。
「そうだが?」
イサムは教師になめられないようにドスの効いた声で返す。
その一瞬、竹刀がイサムの頭に直撃。
イサムの頭からひよこが2羽現れ、ぴよぴよと頭の上を周回している。
「バカタレ! 遅刻した挙句にカバンすら持ってきてないじゃないか!やる気あんのか!?」
え?そこ?口の利き方はOKだったようだ。
イサムは未知の教師という魔物を前に お漏らし寸前であった。




