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異世界転生が多すぎる  作者: 地理毛羽甘
(春)メインキャラ登場篇
35/141

〜イサム哲学編〜

放課後


「生きるってなんだ?」

シャニカマはため息をつきながら話す。教室の窓から見る夕焼けの空、白いはずの雲がうっすらオレンジだ。


「どうした?」イサムが話しかける。

「その通りだよ」


シャニカマは考える。人生とは何か。

生きる意味とは何か。なぜイケメンに産まれて来なかったのか。なぜモテないのか、なぜ、モテないのか、なぜ、モテないのか。


「なぜ俺はモテないかと言うことだ」

シャニカマの話が飛躍し、イサムは戸惑う。

これが標準的なティーンエイジの悩みだ。


「うむ・・・」

分からん、と言えば済むのだが、シャニカマのためにもその答えを見出したいイサムである。


「そうだな・・・なんというか、シャニカマ、君は性格がヒン曲がってる」

イサムは率直に言う。

シャニカマの脳内はショットガンの銃声が響き渡り、そして何か大切な、ココロとか言うものをぶち抜かれた気がした。


「あと、モテるモテない以前に、女の子と話しているとこを見たことがない」

またしても率直に伝える。

シャニカマの脳内はベートーヴェンの交響曲第7番の2章が流れていた。もはや、壮大なサビから始まっている。


「分かったよ・・・俺、モテるために生きる」

シャニカマは何かがフッ切れた。


「でも、たぶん、シャニカマ、君は生きてる間はモテないだろ」

イサムはボソッと言う。



窓から飛び降りようとするシャニカマを止めるイサムであった。

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