〜イサム同人誌編〜
コミック 虎穴
キノコはイサムに同人誌の説明をした。イサムは自分がそういう本は買いたくなかったが、はじめての友達に嫌われるのもいやなので、同人誌を買うことにした。
※読者の諸君!当たり前だがエロ同人誌は18歳未満の購入は出来ないぞ!エロサイトのタブも閉じよう!
「ここから先は垂れ幕があるのだな。」イサムは疑問を投げかける。
「そ、そうだよ、早く入ろう」
垂れ幕の先を抜けるとそこは天国だった・・・
肌色とピンクの本が所狭しと並ぶ。
イサムとキノコは前屈みになって歩いていた。
「これが同人誌か・・・」イサムはハナターレ王国で初めて魔物を討伐した時の感覚が蘇る。生命とはなにか、思い知らされ、流れる赤い液体にドキドキしていた。今は表紙の白い液体をかけられた朝倉さんにドキドキが止まらない。
「あ、あったよ!」キノコが手招きする。
「こ、これがお前のお目当の同人誌か・・・」
『エルフ物語』
エルフが触手の魔物と闘う表紙だった。イサムは怒りを覚える。
「リアリティが無いな・・・」こんな格好をするエルフはハナターレ王国にはいない。皆がちゃんと装備を整えている。
「えっ・・・」キノコはアイデンティティを否定されたぐらいの気分になる。
「ふん、まぁいい、買いに行ってやろう」
正直中身が気になるイサムであった。
結局、店員にバレ、購入できなかった。