〜イサムうっせえわ編〜
教室
イサムたちの年代の流行り廃りは激しい。夜に駆けていたと思いきや、今は皆が口を揃えてうっせえ!と叫んでいた。
「おーい、次の問題を、シャニカマ!答えろ!」
「うっせいわ!」
シャニカマは流行りの曲を聴きすぎて、先生に怒られてしまった。
「ねぇねぇ!デュラ田くん!これ、落とし物!拾ったよ!」
「アーッ!うっせえ!!!」
デュラ田は流行りの曲を聴きすぎて、クラスメートのご好意をむげにあつかってしまった。
この曲の歌詞がそのような影響を与える事になり、ついにはお昼の放送で流す事が禁止され、イサムたちは大人への不信感を持ち始めた。
キノコがイサムに熱弁する。
「イサムくん!今こそ大人たちへ歯向かうべきだよ!だって音楽は自由じゃないか!歌詞が過激?子どもが真似する???そんなのこの曲に限ったことじゃないよ!それならお笑い芸人さんだって平気で傷を付けるじゃないか!よくないよ!なんで流行ったからって大人たちは禁止するんだ!おかしい!おかしいよ!ねぇ!みんなで教師に立ち向かおうよ!お昼の放送が禁止されるなんておかしい!大人はいつだって不都合を隠すんだ!僕たちで戦おう!きっとみんな仲間になってくれるはずだ!みんなで歌おうよ!職員室でデモ活動しようよ!!!」
「くせぇ口塞げ・・・」
キノコの口臭にイサムの鼻は限界だった。