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〜イサムブーメラン編〜
教室
イサムとシャニカマとキノコとデュラ田の4人は
放課後の教室の窓から紙ヒコーキを飛ばし
その距離を競う遊びをしていた。
「なんか、飽きたよな?」とデュラ田。
「紙ヒコーキも楽しいけど、なんというか、絵力が無いというか・・・」
「よし、ブーメラン競走するか!」
そういうわけで、ヒュンと飛ぶブーメランを見つけて窓から飛ばす遊びになった。
「俺から行くぜ」シャニマが黒板横に置いてあった大きな分度器を投げた。
しかし、すぐに落下する。
「大きすぎるんじゃないかな?」
キノコが分析する。そして次にキノコが投げたのは壁掛けの時計だった。
しかし、すぐに落下する。
「うーん、分厚い分、風の抵抗を受けるのでは?」
デュラ田がそう言って、教科書をブーメランのように投げてみる。
しかし、すぐにページが開き、パタパタと落ちていく。
「大きすぎず、分厚すぎない・・・教科書ぐらいのサイズか・・・さらに、ページが開かないような構造・・・これだ!!!!」
イサムが教室の窓からそれを飛ばすと、
思った以上の飛距離を見せた。
「俺のタブレットじゃねーか!!!!」
シャニカマも窓から飛び出した。