133/141
〜イサム雑巾編〜
廊下
「お〜い、イサムゥ〜俺と勝負しろよ」
イサムに話しかけてきたのはライバルのデュラ田である。
設定を忘れがちだが、彼らはその昔、ライバル関係だったのだ。
今は転生してきたクラスメート同士仲良くしている。
「何で勝負するつもりだ?」
「コレだよ」
デュラ田が雑巾を持っている。
「つまり・・・廊下の端から端までを雑巾で掃除するアレで勝負ということか・・・」
察しの良いイサム。
勝負が始まる。
「位置について〜、よーいドン!」シャニカマが合図をすると、勝負後始まる。
雑巾掛けレース。
デュラ田には秘策があった。
(バカめ・・・この雑巾にはローションを仕込んでいる・・・摩擦が無いのだ・・・)
デュラ田が圧倒的なスピードで勝利したが
摩擦が無いため止まることも出来ず
壁を突き破って落下した。
その後生徒達も次々に骨折し
この出来事はいろいろな脚色を加えられ
マット事件として呼ばれた。