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〜イサムの刃編〜
教室
イサムは授業中にクラスメートのキノコが書き込んでいるノートが気になっていた。
授業が終わり、イサムはそのノートをこっそりと
キノコの机から取り出してみた。
パラパラパラ・・・とノートの最新の書き込みには
なにやらキャラクター設定のようなものが描かれている。
「なんだそれは?」デュラ田も興味を持つ。
「ええっと・・・美柱って書かれてるな・・・」
イサムが開いたページには、美柱の設定、絵が書かれていた。
「何かのキャラクターか?」
「美柱・・・鬼頭綾乃嬢・・・年齢20歳、若くして入隊・・・武器・・・メリケンサック・・・おい、髪の毛先は金色だそうだ・・・」
イサムが読み上げていると、クラスメートたちが、彼のノートを集中して読み始める。
「キノコやばっ!」
「美柱だってよ!」
「オリ柱とか小学生かよ!」
「絵、下手すぎじゃね?」
「つか女キャラばっかりじゃん」
「こんなのばかり書いてるから、頭悪いんじゃねーの?」
キノコの呼吸は止まっていた。