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異世界転生が多すぎる  作者: 地理毛羽甘
(秋)フォール・イン・ラヴ篇
130/141

〜イサムステルスマーケティング編〜


教室


クラスメートの朝日産経あさひさんけいくんが、困った顔をしていた。


「どうした、朝日」

イサムが語りかける。


「学級新聞の4コマ漫画のネタが無いんだ」

「漫画のネタか・・・」

「出来るだけ長期連載になるようなものがいい」


イサムはその手の事に詳しいキモヲタのキノコを連れてきた。


「やっぱり、今話題の漫画を真似するのはどうだろう?」


キノコが提案する。


「例えば?」


「例えば!死ぬ事が分かっている生き物の日常を描くんだ。読者だけが結末を知っている物語」

「オチが分かってるなんて、微妙じゃないか」

「だからこそ、日常が輝くんだよ!」

キノコが熱弁する。例えば明日死ぬと読者だけは分かっているが、主人公は、それを知らずに、例えば1週間後のデートの約束を取り付けたとしよう。

どうだろう。切ないではないか!切ないに違いないのだ。なぜならインターネットの皆が言葉を揃えてその作品を評価したからである。



議論の末、死ぬ100日前からの日常を描き、カウントダウンする連載漫画〝100日後に死ぬカニ〟の制作が決定した。



「でもさぁ、日常ネタだとしても、100日分のエピソードを作れるかな?」朝日くんが心配している。

「大丈夫だよ!こんなクソ小説でも130話近く連載されているんだ!知恵を絞ろう!」


イサム、キノコ、朝日くんで、それぞれがネタを出し合い、4コマ漫画100話分のエピソードが産み出された。



「作り切ったね!創作って楽しい!やれば出来るね!ラストは感動だ!」

涙を流すキノコ。



月刊の学級新聞だったので、12話で連載が終わった。

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