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異世界転生が多すぎる  作者: 地理毛羽甘
(春)メインキャラ登場篇
13/141

〜イサム一時帰国編〜

ハナターレ王国 終着駅


イサムは自分の世界に戻っていた。目の前に車掌がいる。

「この仕事はあっちの世界に染まらないように、定期的に面談をしてもらうよ」

「俺は染まらないさ」イサムは都会に染まった仕草をする。

「どうだ?平凡中学は」

「まぁ、レベルの低い奴らばっかりだな」

車掌は一抹の不安を覚える。まさか。

「仕事はちゃんとやってるのか?」

「まぁな。ただ、運命の子たちはなかなか現れない。異世界転生も起きてない・・・」


やっぱりー!

車掌の笑いが止まらない!


コ、コイツー、厨二病に染まってやがる!


「ま、ほら、ちゃんとやってるなら、いいさ」

「力が欲しいさ・・・俺に翼があればいいのに・・・」


車掌は思い出したことがあったので言うことにした。

「そうそう、君に仲間を授けるよ」

ひょこっと鳥が現れた。インコぐらいの鳥だ。

「なんだコイツは?」

「ほら、ファンタジーには妖精的なポジションがあるだろう?」

そう、変な鳥が最終回あたりに伝説の鳥になったり、ツンデレで小さめな妖精が人間サイズになったり、少女漫画にもいる感じの。

「つまりはマスコットキャラだ」

なるほど。しかも鳥を肩に乗せてたりしたら、カッコいい。

「よし、ついてこい。ファフニール」

(ファ、ファフニール?鳥に?)車掌はまた笑いを堪えた。


ファフニールとイサムはきらめきトレインめちゃ早号に乗り、自分の世界へと戻る。


自分の世界に到着し、ぷしゅっ、と列車の扉が開く。

久しぶりの、こっちの世界。太陽が眩しい。こんなに空は開けているのに、どうして自分は不自由なんだ。

「はぁ。自由が欲しいぜ。」イサムはつぶやき、肩にいるファフニールに話しかける。


そのままファフニールは自由を求め、空へ飛んで行った。


それ以降、イサムと会うことは無かった。

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