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〜イサム世界崩壊編〜
自宅
イサムは考えていた。
(そういえば俺の役割って・・・)
イサムは第1話あたりの自分を思い出す。
故郷、ハナターレ王国には、いま自分のいるこの世界から転生された主人公で溢れかえっており、その為に自分は勇者をやめ、異世界転生を阻止するためにこの世界に来たのだ。
(・・・どうすれば、転生を事前に止められるのだろう。。。)
イサムは考える。
こうやって考えている間にも誰かが転生しているのだ。
(そうだ。。。この世界を、破壊すれば良いんだ)
そう。
異世界転生する者がいる、この世界を破壊してしまえば、もう誰も転生しない。
イサムは、世界崩壊という魔法を編み出した。
唱えるイサム。
「ジ、エンド!!!」
その瞬間、景色は白くなり
大きな熱量と共に、この世界は爆発した。
イサムや、シャニカマ、デュラ田、キノコ、その他、全ての生物が消えた。跡形もなく、消え去った。
こうして、この星は宇宙から消えた。
何もかもが消え去り、話のオチも消えた。