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〜イサムクロノスタシス編〜
まどろみ
チクタク・・・
時計の短い針が3時を指している。
イサムは寝れずにいた。
最近、自分の生業である、異世界転生を止めるという仕事を全くしていないことやクラスメートの好きな女子に彼氏がいた事、その2つの悩みが頭を巡る。ちなみに比率は1:9だ。
チクタク・・・
意識すると、秒針の音が気になる。
チクタク・・・
イサムは時計を見る。
一瞬、秒針が止まって見えた。
これは目の錯覚である。
チクタク・・・
(クラスメートの清純派、エミちゃんが、ヤンキー系のタカヒロと付き合っていたなんて・・・)
イサムはショックで仕方なかった。
チクタク・・・
(それにしても、寝れない)
チクタク・・・
イサムは時計を見る。
一瞬、秒針が止まって見えた。
これは目の錯覚である。
チクタク・・・
パコーン
「コラァッ!寝るな!」
国語の先生に起こされた。