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〜イサムサライの空編〜
放課後
「おい、今日の夜から48時間テレビだぞ！」
シャニカマが話題を出す。
「48時間テレビ？なんだそれは？」
創作産まれファンタジー育ちのイサムには、この世界のテレビ番組は分からなかった。
「48時間ぶっ通しでテレビをやるんだぜ！」
ぶっ通しでテレビを見ることに意味があるのか、と思うイサム。
「毎年ランナーが200kmマラソンに挑戦するんだ！ラストは感動モンだぜぇ」
マラソン？何が面白いのか。
観る気の失せるイサム。
「それになぁ、障がいのある方を応援するんだ！募金したり、色んなチャレンジ企画をするんだぜ！」
取り組みは素敵だ。普段、目を背けている世の中の事に関心を持つチャンスである。
しかし、それを見世物にしてはないだろうか？イサムはやはり、見る気は無い。
「さらに深夜には、グラビアアイドルが熱湯風呂に入るんだぜ！」
イサムは視聴を心に決めた。
