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異世界転生が多すぎる  作者: 地理毛羽甘
(秋)フォール・イン・ラヴ篇
103/141

〜イサムオラオラ編〜

教室


「みんなに悲しいお知らせだー」

担任のコテメン先生が、明るくしゃべっている。


教壇にクラスメートのひとりが立つ。


彼の名は、城崎定しろさきじょうくんである。


「実はこの度、転校することになりました・・・」

どよめくクラス。シャニカマが定くんに喋りかけた。

「どこに引っ越すんだよ!?」

「“エス市森王町”だね」



イサムは寒気がした。これは久しぶりの感覚である。そもそも勇者であるイサムがこの世界に来た理由は、他人の異世界転生をするためなのだ。そして、この男、間違いなく異世界に転生しそうである。


「引越しの理由は、“惹かれ合う何か”があったからなんですよ」

定くんが聞いてもいない理由を話す。

間違いない、彼はこの後、奇妙な冒険をするのだ。


(・・・彼の異世界転生スターダストクルセイダーを阻止しなければ)


「定くん!転校しちゃダメだ!」

イサムが言う。転校を阻止しなければならない。


「すまない、“この血の定め”、なんだ。。。」

「行っちゃダメだ!」

「行くと決めたからには行く!」


イサムと定くんの押し問答が続いたが、ついにホームルームの終わりを知らせるチャイムが鳴った。


(くそう・・・阻止出来なかったか)


日直当番のイサムは旅立つ定くんに敬意を評し、号令をかけた。



起立スタンド!礼!


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