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異世界転生が多すぎる  作者: 地理毛羽甘
(秋)フォール・イン・ラヴ篇
101/141

〜イサム国王編〜

ハナターレ王国


イサムは久しぶりにハナターレ王国に戻っていた。

本日、ハナターレ王国の王位継承の儀が行われるのだ。これは国民の一大イベントであり、元勇者のイサムも国民として参加する運びとなった。


城の大広間。


おおよそ2000人ほどが収容できる広間にたくさんの人間が集まる。

しかし、半数はハナターレ王国に転生されてきた主人公たちだった。。。


ファンファーレが鳴る。


「これより、王位継承の儀を執り行う!」


王子が現王様の前に立つ。

王様が、頭の上の王冠を取り外した。

この王冠は、ハナターレ王国に代々伝わる王冠である。金色の輝きを放ち、宝石が各所にあしらわれていた。


ひざまづく王子。


王は王冠を王子の頭に乗せる。


湧き上がる観衆。王位継承の瞬間だ!イサムも震えが止まらない。


旧王と新王の親子は壇上にならび、王冠を渡した旧王が挨拶を始めた。


「いま、この瞬間をもって、ハナターレ国王の座は、私から息子に移った。息子は18歳だ。これまで、王がなんたるか、どうあるべきか、平和とは何か、平和には何が必要か、愛とは何か、自由とは何か、希望とは何か、夢とは何か、足元に転がっているのではないか、色々と教え込んできた。王の名に恥じぬ男として育てた。しかし、まだまだ未熟である。ハナターレ王国は、未熟な王だけでは成り立たない。そう、あなた方の支えが必要だ。あなた方あってのハナターレ王国である。皆様、どうか息子を支えてあげて欲しい」


長台詞が終わると、観衆が湧き上がり、拍手喝采だ。


旧王は、それに応えるように、深々とお辞儀をした。




頭頂部が禿げていた。



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