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思い出 Side,友樹

第壱話「思い出」

今回は友樹Sideで書かせていただきました。

学校でのちょっとした環境や人間関係…等を書きました。


作者独自の書き方ですので悪しからず…。

このお話はあくまで物語の中でのお話でフィクションです。

近親相姦を教唆、擁護するものではありません。

「えー、今日から君ら2年生は花の高校3年生になる。最上級生として、後輩や地域の人達に恥ずかしい姿を見せないようにしろよ。それと、新しいクラスで仲良くするように。」

「センセー、何でセンセーは残ってるんですかー?」

「そーだ!しかも2年連続担任になるなんて聞いてねぇ!」

「そう言うのは俺を担任にした先生に言え…」


今日から僕は3年生になり、3年A組として1年間過ごす。

後1年、後1年でこんな煩い奴らと同じ空間に居なくて済む…。

席は出席番号順だけど、何とか列の1番後ろ。

欲を言えば窓側の席がいいけど…席替えまでの我慢だ。


「澄ました顔して考えてる事、この幸弥様にはお見通しだぞ~?ほれ、話してみなさいな~」

「…幸弥…別に何も考えてないよ」

「またまた~」


ヘラヘラと笑い僕の肩に手を乗せポンポンと叩く。


この推定180cmはあるだろう人は貴乃幸弥(タカノコウヤ)

幸弥とは中1の時同じクラスになってからやけに絡まれ、2年も同じクラスになり、3年も同じクラスになった。

悪い奴ではないと思うが、人を見透かしたような感じがする…正直少し苦手。


「…あ、今ゆーちゃん、俺の事考えてたな~?」

「さぁ、どうだろうね?」

「へ~…ところで、今日はまーちゃんと帰らないの~?」

「茉里は友達と帰るから俺1人だよ」

「あらら~、じゃあ、俺は彼女と帰るね~、ばいば~い」

「さようなら」


にこ、と笑顔で幸弥が教室を出るまで見送った。


「帰ろう…」


そう呟き鞄を持ち教室を出た。

周りは下校をする生徒達で道がほぼ塞がれている。

おそらく僕以外あまり通らないであろう抜け道、南の正門から真反対の北門から出た。


『わたし、おおきくなったらゆーきとけっこんするのっ』


ひらひらと落ちていく桜の花弁を見てふと思い出した、幼い頃の記憶。

あの日もこんな春の晴れた日だった。

丁度僕等が5歳の誕生日を迎えた4月22日…まぁ、茉里はそんな事覚えてないだろうけど…

子供の頃の誰でもありそうな出来事。

馬鹿馬鹿しいと思われても、僕は今でもその言葉を信じ、想っている。


_僕は、茉里が好きだ。

お読みいただきありがとうございます。

よかったら次作や、他作も読んでみてください!!

このお話では双子という関係の複雑な関係を書いていこうと思います。

苦手な方は読むのをおやめください。

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