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TIME7

――翌日

「……眠い。」

俺は目の下にくまを作り、眉間にしわをよせていたから周囲から見たらとてつもなく怖い顔をしているんだろう。かと言って今の俺にはこのギラギラの太陽の光は苦痛でしかないため、顔をいつも通りの顔にすることは出来ない。

「恭哉おはよ…ってお前怖っ!」

俺の右肩に手を置き、挨拶しながら顔を覗き込んだ涼は耳の近くで大きな声をだした。

「…涼うぜぇよ。」

「お前徹夜したのか?」

「そうだよ。」

「うわ、珍しい。」

涼が言うように俺は徹夜する事がなかった。

――昨日、家に帰ってからずっとパソコンと睨めっこをしていた。そして気がついたら朝だった。

「おーい。恭哉、聞いてる?」

「…何だよ。」

「教室に着いたって。三回は言ったぜ?」

いつの間にか俺は教室の入口の前にいた。俺は涼の後に続いて教室に入った。いつものようにクラスメートに挨拶をされる。そしていつものように俺は挨拶を返して自分の席に座った。何分かすると藍が教室に入ってきた。

「恭哉君おはよ。」

「おはよう。」

挨拶を交わしながら彼女の左頬を見るとまだ"1"だった。まだ大丈夫。

昨日、俺が分かった事は『数字が"0"になってから一時間後に死ぬ』ということ一つだけだ。パソコンからは何も得ることができなかった。

……どうしよう。もう迷っている時間はない。彼女の死へのカウントダウンはすでに始まっているんだ。



「――質問がある。」

昼休み、結局俺は涼に質問を持ちかけた。

「もし、人の寿命が目に見えるとしたらお前はどうする?」

涼はこんなこと聞く俺のことをどう思っているのだろうか。

「もし俺がそうだったら伝えてみる。本当のことを。」

涼のことだから真剣には答えてくれないと思っていたから、思いがけない返事に少し驚いてしまった。

「もし……信じてくれなかったら?」

「そういうマイナスなことは考えない。信じてもらえなかったらその時はその時だよ。」

その時はその時…。その言葉はとても心の支えになった気がした。

突然涼が席を立った。

「どうしたんだよ。」

「調べ物。先生には適当に言っといて。」

そう言うと教室を出ていった。

結局、涼が戻ってきたのは帰りのSHRの時だった。授業を受けなかった理由を聞こうとしたがSHRが始まってしまったから、聞くことができなかった。

SHRが終わりそうになった時、「それと、涼。あとで職員室に来なさい。」と先生が言った。午後の授業を届けもなしで欠席したからだろう。

「はーい、分かりました。」

普段は職員室に行くのを「えー、まじすか。」と渋々聞く涼が珍しく素直に聞いた。これには先生も少し驚いたようだ。

SHR終了後、涼は先生と一緒に教室を後にした。いなかった理由を聞いたが答えてくれなかった。


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