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夜に彷徨う僕へ

作者: ななな

夜に彷徨う僕へ


今にも壊れそうな心

溢れるのは涙

足りないのは優しさと温もり


足りないのに足りないのに

どうして涙は溢れるのだ


戦っているのに戦っているのに

どうして僕らは報われないのだ


人に優しく誰よりも優しく

僕は傷つくばかりで


消えたいいなくなりたい

でももう引き下がれない

でももう前にも進めない


誰かでもどこかでも

どうせいないしどこにもないんだ


わかっているわかりきっている

僕が可哀想だ

惨めな世界だ


死ぬのに十分な理由をずっと探して

不十分な理由ばかりがつのって僕は


雪が積もったら僕は

声が届かなくなって僕は

色も飲み込まれて僕は

モノクロの世界で僕は


何を愛せる


凍えてひとりぼっちで

暖かさに怯えながら


何に愛される





夜に彷徨う僕へ


もう歩けなくなってしまったよ

戻れなくなってしまったよ

立ち止まってもう動けないんだ


僕一人では

この世界は酷く寒くて

あまりにも大きい


そう思っていた


不安だったよね


よく頑張ったね





夜に彷徨う僕へ


僕は今空を見上げています

雨ばかりの季節になりますが

雲の上は晴れるように

雨の後に虹が出るように

息を吸ったら吐くように


朝に星空を見上げる僕は


君を思い出して少し涙を流します

心が痛みます


君に笑ってほしいのです



君を



愛しているのです

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