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アンロック・ゲフュール  作者: RynG
Chapter1 不浄の聖女
15/87

誘いの異香(5)

「いやー 食った食った」

 

 ナーシャさん、爪楊枝咥えながらその台詞は完全におじさんですよ。

 

『しかし先程の丼物は見事だったな。あれが手軽に食える日本が羨ましい』

 

 犯罪に使用された代わりの香料の材料が手に入る山に登り、手掛かりを見つけに行こうとする前に腹ごしらえをしようと提案したナーシャさんが紹介した店には私もびっくりした。

 異国情緒溢れるバザールの一角には下町で見かけた大衆食堂みたいな店があり、そこでカツ丼と味噌汁が提供されるなんて思いもしなかった。

 そして見た目も味も絶品。

 三葉で彩られ半熟玉子で閉じ込められたトンカツは柔らかくジューシーで出汁の効いたつゆが染み込んだご飯のコンビはあっという間に丼を平らげてしまう美味しさだった。

 わかめの味噌汁とお新香付きで手頃な値段なのも流石、大衆食堂といったところか。

 UNdead本社でも和食は食べられるけどこうなんて言うか質の高い高級料亭の味で私の舌に馴染んだ家庭料理はここ最近食べてなかったから懐かしい気持ちに浸れた一時だった。

 

「そういえばウィンドノート、いつもお昼食べないのはなんで?」

 

 研修中の初期に私もした質問をエマさんが振る。

 

『そんなに多く食事をしては消化にエネルギーが潰えていく。

 俺は一日二食、食えれば問題無い』

 

 まぁ、そもそも霊獣って食事や排泄とか生物が生きる為に行う活動を必要としないからね。

 ご飯を食べたりお風呂で身体を休めたりするのは神の領域に立つウィンドノートの趣味みたいな物だから私達、霊体みたいに健康行為を忘れた所で身体の不調は起こらない。

 

「そうかい。それじゃあ次誘う時はあんたも食える時間帯にするよ。

 ちなみに霊獣様は好きな食べ物とかあったりするのかい?」

 

『とろろやなめこみたいに粘体を纏って無ければ何でもいい。

 あんなに口内が気持ち悪くなる食材は口にしたくない』

 

 取り留めない雑談を広げ、人の波が落ち着いた大通りに出た私達の話題は登山までに準備したい物になった。

 

「さって、もう少しだけ余裕があるけど買っときたい物は無い?」

 

「そだ、あたし研究所に寄っときたい。

 そろそろ槍を手入れしたいんだよね。

 スイちゃんの剣も補修して貰うべきじゃない?」

 

 そういえば私の剣は一度も修理に出していない。

 美術品と見紛う透き通った氷の剣は割と使い込んでいるけど当初から不変の美しさを保っていて刃こぼれした様子も見当たらない。

 これが強力なエッセンゼーレの素材から作った武器の耐久性って奴なのかな。

 まぁ、幾ら耐久性が高くても小さな綻びから急に使い物にならなくなる可能性もある。

 早めに予期せぬ事態を潰す為にも私もエマさんに同行する事にした。

 

「あたしは軽めに登山グッズだけ買って街の入口で待っとくよ。遅れないでね」

 

『俺は適当にその辺をぶらつく。終わったら声をかけてくれ』

 

 さてエマさん以外、みんな行っちゃったし研究所に向かうとしますか。

 確かアーテストタウンの研究所はこの通りを抜けて赤い菱形模様の入った布の屋台を左折した所だったな・・・・・・ あれ?

 目印の屋台の一歩手前、私はふと足を止める。

 電化製品を専門に取り扱う屋台店主のおじちゃんとニコールちゃんが買い物をしながら話をしていたからだ。

 遠目から目撃した事はあるけどこうして姿をはっきり見たのは実に二週間ぶりだろうか。

 彼女の近況も知りたかったし友達への挨拶も兼ねて話しかけに行く事にした。

 

「こんにちは、ニコールちゃん」

 

「あ、スイちゃん・・・・・・ うん、こんにちは」

 

 ニコールちゃんは気まずそうに目を背けていて歯切れが悪い。

 宴会場で話した時はあんなに溌剌してたのに出会った当初の人見知りが逆戻りして紙袋をぎゅっと掴んでいる。

 やっぱり宴会場に無理矢理入って私を誘った事に後ろめたさを感じてるのかな。

 ニコールちゃんの気持ちを落ち着かせようと彼女の許可も貰い、エマさんに先に研究所に向かって貰った所で私達は近くのベンチに座る事にした。

 

「どう? 新しい家族の人と上手くやっていけそう?」

 

 ニコールちゃんからの返事は無い。

 心を許したはずの私と目を合わせようとせず気まずそうに紙袋を見つめている。

 

「今日は面と向かって話したい気分じゃない?」

 

 出来るだけ怖がらせないよう声のトーンを高く上げゆっくりと話しかけてもニコールちゃんは黙ったままだった。

 しかし意を決した様に彼女は喉を振り絞る。

 

「・・・・・・ごめんなさい」

 

 謝罪を受ける道理をすぐには思い付かない私は何故、急に謝ったのか理由を聞いてみる。

 彼女は変わらず俯いたままだったけど一生懸命に言葉を紡ぎ自分の境遇を明かしてくれた。

 

「・・・・・・私の両親ね、お仕事が忙しくて全然家に帰って来なかったの。

 たまに帰ってもいつも気が立ってて要望を伝えても怖い顔で突っぱねられてたまに躾と称してビンタもされて見放された様な寂しさを感じて・・・・・・

 それ以来、人と話すのが怖くなったの。

 でもスイちゃんはテレビドラマで見たママみたいな抱擁を持ってて気楽に接してくれて、初めて憧れた愛情を与えてくれた。

 だから優しいスイちゃんならきっと私の我儘を受け入れてくれるって過信しちゃったんだ」

 

 そっか。あの時の誘いは人見知りのニコールちゃんにとって拭えないトラウマと期待した優しさを天秤にかけて踏み出した勇気の一歩だったんだ。

 それなのに私、事情も知らずに仕事があるって安易に断って・・・・・・

 ニコールちゃんの声が悲嘆を纏って震えていく。

 

「でもスイちゃんはエッセンゼーレと戦う戦士で私はただの一市民。

 生きる世界が違うってもっと早く気付くべきだった。

 そしたらあんな我儘言ってスイちゃんを困らせる事も無かったのに。

 それに断られたからって逆上して自分でも意識してない本音が爆発して・・・・・・

 私、これ以上我儘言ってスイちゃんに迷惑をかけたくないの。だから、だからもう話しかけないよ」

 

 ・・・・・・こんな話を聞かされて黙って提案を呑み込める訳が無い。

 彼女は子供に味あわせるべきでは無い経験を愛情を持たない親からトラウマを植え付けられる様に冷遇された生活を送ってきたんだ。

 それに我儘を言うのは悪い事ばかりじゃない。

 子供だって人間だ。大人と同じで意思も持ってるし感情だって宿っている。

 それに基づいて願望を提示するのは当たり前の事なんだ。

 だったら私が代わりに暗い底から手を差し伸べ出来る限りの我儘も受け止め今までの痛みをひっくり返す程に楽しい経験をさせてやろうと思った。

 だからこそ一時の関係で終わらせたくは無い。

 

「今日で最後? そんなのやだよ!!

 誰になんて言われようと私はニコールちゃんの友達、それだけは譲れない。

 少なくともニコールちゃんが屈託なく笑えるようになるまで付き合う!!

 だから、身分なんて気にしないで遠慮せずに我儘をぶつけてきてよ!!」

 

 必死の説得をぶつけても既に私との関係が失くなる覚悟をしていたニコールちゃんは受け取らず下手な作り笑顔だけを残していく。

 

「今までありがとう、スイちゃん。

 短い間だったけどお世話になりました。遠くから活躍を祈ってるからお仕事頑張って」

 

 小走りで逃げていったニコールちゃんを追いかけようとするも足下をするりと抜ける黒猫に気を取られて転びかけ更に追い打ちで行商人が持っていたバケツが宙を描き、中の水が私の頭上に降りかかる。

 

「す、済まねぇお嬢ちゃん!! 大丈夫かい?」

 

 異様に冷たい水だったはずだが私には何も感じなかった。

 不運に遮られた怒りもあったけど身体の感覚が鈍ってるのは自分自身の不甲斐なさが悔しかったから。

 子供一人の気持ちに寄り添えずになにが人助けだ。

 

 

  "命炎(めいえん)静郷(せいきょう)"

 侍達の闘志と秋を慈しむ心によって全ての葉が赤く染まった美しい山。

 年中、安全な登山や紅葉狩りを楽しめる風情あるこの自然領域はエッセンゼーレが少ない観光シーズンになると遠くから観光客が訪れるアーテストタウンの観光資源である。

 そして私達が今いるのは観光客用の緩やかな出入口、ではなく鉄柵と "立入禁止。御用の方はアーテストタウン町長、リュークまで" と目を引く色遣いで書かれたプレートで厳重に守られた裏口にいる。

 私達が訪れた時期は観光客を招き入れる状態では無かった為か途中で見かけた観光客用の扉も裏口と同じ鉄柵で同じ様に立ち入りを拒んでいた。

 視覚効果で訪れた人々の心を刺激する役目を終えた紅葉達がひらひら揺蕩う裏口前でナーシャさんがポケットからリングに通された鍵の束を取り出す。

 

「リュークからはエッセンゼーレは少ない筈だが念の為、気を付けてくださいと言われた。

 ここから先、安息は無いから警戒は怠らないようにね」

 

 裏口から命炎の静郷に踏みいればアーテスト地方を形成する輝く野原とは違う別世界。

 幻想的な和が広がる紅の道は絵画の世界に飛び込んだ様で、道すがら紅葉と映える寺院に巡り合えそうな日本の古都を思い出す雅な美しさを持つ。

 しかし万人を魅了させる秘境と言えどここは自然領域。

 整備された登山道の脇を見ればこの山を住処にしているハンティングボアが傾斜の厳しい崖を平気で走り回っていたり、地雷の如く地中に身を潜め重みを感知すると自分の身を破裂させて爆撃を撒き散らす "チェスナットボム" がハンティングボアによって儚く消えたりと観光客を呼んだら命が幾つあっても足りない危険な場所である。

 幸いここはエッセンゼーレにとって瞑想や修行をする為の場所になっているらしく人を襲う余裕が無いのか、登山中の私達に敵意を向ける事は無い。

 ・・・・・・そしたら、ニコールちゃんへの気がかりが否応に襲いかかって来る訳でして。

 

『どうしたキタザト? もうすぐ目的地に着くらしいぞ。気合いを入れ直せ』

 

 私を励ます様なそよ風を吹かせウィンドノートが隣で様子を伺ってくる。

 心配させまいと私は無理矢理平静を装った。

 

「あっ、そうだよね。すぐに行くよ」

 

 山の中腹まで登り、登山道から外れた洞窟の細道を抜けるとまた景色が一変される。

 霊体の私達でも快適だと感じる冷暗な洞窟は小さな湧き水も流れており多様な植物が適切な環境で管理された天然の植物園である。

 近場ではお目にかかれない貴重な植物達はどれも生き生きと成長しており、香料にすれば素晴らしい芳香と効能を発揮する事、間違い無し。

 調香師にとっては天国に近い場所だろう。

 

「凄い!! 和の山でこんな物語の一幕みたいな景色が広がってるなんて!!」

 

 スマホで美術資料を収集しているエマさんの例えはとても的確だった。

 多様な発光で洞窟内部と湧き水が貯まった池を彩る植物は淡く明瞭に私達を照らし、童話の世界に踏み込んだ錯覚に浸らせてくれる。

 匂いに敏感なウィンドノートにはちょっときつい場所みたいだけど。

 

『むぅ・・・・・・ 他の匂いが入り混じって本来の匂いが特定出来ん』

 

 霊獣の力を持ってしても嗅ぎ分けられないなら香料の材料の匂いを辿って犯人まで行くのは厳しそうだ。

 けど隅々まで調査していけば保護すべき花々の空間も卑しき魔の手の影響を受けた痕跡が刻まれていた。

 

「やっぱり当たりだったようだ。所々刈られてるね」

 

 群生の中には鎌で斬られた残骸や少し強引に千切られた穂先等、明らかに人の手によって収穫された跡が残っていた。しかも最近収穫されたばかりの奴まである。

 やはりここに定期的に侵入しては犯罪に使う香料の材料を採取してる不届き者がいるらしい。

 更に調査を続ける最中、どうやら犯人らしき人物がご来訪したらしい。

 

「お、おい!! テメーらここでなにやってるんだ!?」

 

 小汚い格好をした男達が一丁前な威勢だけを掲げ、割と広かった洞窟を埋めつくしていく。

 痩せ型がいれば筋骨隆々のタイプ、それに半端な攻撃を通さなそうな脂肪の壁を持つ奴まで。

 体型の違いはあれど全員が素性を隠す様に口にスカーフを巻いている所を見ると彼らは野盗の一味なのだろう。

 

「それはこっちの台詞だねぇ。ここはアーテストタウン町長の許可が無ければ入れないはずだよ?」

 

 ナーシャさんの軽快な煽りに激昂した野盗の一人が噛み付いてくる。

 

「なんだと!? ここに来る理由なんざ密猟以外にあるかよ!?

 てめぇらだってコソコソ入ったんじゃねぇのか!?」

 

「あたしは鎮魂同盟所属のナーシャ・ベイタロス。

 そして同伴の彼女達はアーテストタウン町長の依頼でこの秘境での滞在が許されている。

 あんたらと違って正式な手順を踏んでるんだよ」

 

 おぉ流石は天下の鎮魂同盟。

 身分証明の手帳を示すだけで犯罪を犯したであろう野盗達を狼狽えさせている。

 

「さーてと、あんたらがここで何をしようとしてたのか。

 職務質問をかけさせて貰おうかね?」

 

「当然、断る!!」

 

 接近したナーシャさんに向けて先頭の野盗が宣戦布告代わりの蹴りを顔面目掛けて放つ。

 男の脚にはそれなりの筋肉量もあり丸太が投げられて飛んだ様な威力が宿っているはずだがナーシャさんは顔色一つ変えずに利き手じゃない左手だけでキャッチし泥に塗れた長靴ごと足を形を捻じ曲げそうな力で握り締める。

 

「いだだだだだだだ!! な、なんだ!? この女!? 馬鹿力過ぎんだろうが!!」

 

「喧嘩売る相手くらい見極めな」

 

 無謀な戦いを仕掛けた野盗に冷たく吐き捨てるとナーシャさんは足を掴んだ片手をそのまま持ち上げ野盗に投げ返した。

 余程の怪力で無ければ実現出来ない技だ。

 当然、仲間を傷付けられた十人以上の野盗は報復を強要させようと採取に使うはずの道具を取り出しながら怒ってしまう。

 流石に一人じゃ手に負えないのか、はたまた私達にも花を持たせようとしてるのかナーシャさんは背後に目を配らせた。

 

「さて御三方。本官の取り押さえを手伝ってくれないかい?」

 

 

 野盗との戦いは苦労する事なく簡単に勝利した。

 私とエマさんの近くにはナーシャさんから渡された鎮魂同盟特性のスチール製の縄で束ねられた野盗達がいる。

 

「ありがとね。助かったよ」

 

 一仕事終え、黒手袋に付いた埃を払うナーシャさんを見ながら私はさっきまでの戦闘を思い返す。

 今回は植物が多く自生しているので炎や氷、風を使わずに徒手空拳で戦うよう指示されたのだが素手での戦闘経験が少ない私は、ウィンドノートの僅かな憑依で動き、威力、リーチを補ってもらい何とか戦えた。

 先輩のエマさんも槍持ってなくてもこんなに強いのかと認識させられる強さだったけど、ナーシャさんの熟練具合は別次元で凄かった。

 視覚外からの攻撃も引き締まった腕と脚で受け止め、岩をも砕く重い一撃で近付く野盗を確実に沈めて行く。

 パワーだけでなく機敏に繰り出す動作からも普段から身体一つで戦い慣れてるのがよく理解出来る。

 

「これだけ叩きのめしたらちょっとは懲りただろ?

 さ、取り調べにしっかり協力してくれよ?」

 

「けっ、そんな簡単に話す訳」

 

 地面に倒れても尚、口を割らない野盗の腕がナーシャさんによって逆方向に曲げられていく。

 

「おや? まだお仕置が必要かい?」

 

「や、止めてくれぇ!! 分かった!! 言う!! 俺の知ってる事を全部、自供するからぁ!!」

 

 あの必死な頼み方、多分ギリギリ骨折しない範囲まで力を加えてるんだろうなぁ。

 現世の警官なら絶対にやっちゃ駄目な尋問は見てるこっちまで痛みが伝わってきそうだ。

 

「それじゃあ最初に、ここに来た目的を教えて貰おうかね。ま、大体想像つくけど」

 

「・・・・・・てめぇの予想通り、採取というか密猟って言った方が的確だ。

 俺達は依頼人から頼まれた仕事で毎日、ここの植物を取ってたんだ。香料にするって説明を受けてな」

 

『・・・・・・やはりか』

 

 て事はちょっと荒らしに近い形で植物を取ってたのはこいつらだったのか。

 分かってはいたけど簡単に足取りを掴まれない様に自分が赴く事はしないか。

 

「そうかそうか。ちなみに依頼人の素性って明かせないのかい?」

 

「無理に決まってるだろ!! 俺達は多額の金と引き換えに依頼人の秘密を厳守しながら仕事をしろって誓約を依頼人から身に刻まれてるんだ。

 名前の一文字でも呟いちまえば首が一瞬で飛ぶっつーの!!

 俺だけじゃねぇぞ、ここにいる全員がだ!!」

 

 ダメージが蓄積した身体を省みない大声で瞬時な拒否を示すあたり犯人が植え付けた恐怖は相当根深いみたい。

 これ以上話してボロを出さない様に固く口を閉ざした野盗に対して追求は厳しいか。

 

「ねぇ、ナーシャ。

いつまでもここにいる訳にもいかないし一旦こいつら連れてアーテストタウンまで戻らない? どんな事情があろうと犯罪はやってるって自供したし人工領域で取り調べしようよ」

 

 エマさんの提案に同意したナーシャさんがスマホを取り出して操作し始める。

 

「オッケー。今、近くの仲間に連絡して身柄を拘束してもらうね」

 

 その夜、鎮魂同盟の仲間達から取調べの吉報を待ち続けたが裏で操る犯人に屈する野盗達の口を割らせるのは至難の業で、事件に繋がる事は無かった。

 

 誘いの異香(5) (終)

 

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