【2-18】三つのエピローグ
【エピローグその1】パアナ疑念
「とりあえず命に別状はないようですわ」
「良かった。それは何よりだよ」
ゴターを医務室に運んだ付き人から事情を聞いたパアナの説明を受け、オウルはほっと胸をなでおろした。
だが方やパアナの方は未だ憤懣やるかたないようだった。
「何が良いものですか。乗り掛かった船ですから彼の面倒はわたくし共が見はしますが、ヤッチャネンさんの尻ぬぐいをさせられるだなんて甚だ遺憾です」
「ま、まあ……彼女だって悪気があったわけじゃないだろうし」
苦笑するオウルだが、パアナの表情は晴れなかった。
「……だと良いのですが」
「どういうこと?」
オウルは違和感を覚えた。彼女のこの表情は不満から来るものではない、何かを訝しんでいる様子だったからだ。
「あのような事、果たして偶然に起こるでしょうか?ヤッチャネンさん……いえ、あのメイと呼ばれる侍女は彼の心の問題のように言ってましたが……」
「だけど他に何がある?まさか足に毒物を塗っていたとかじゃあるまいし」
「或いは魔法を使ったか」
「魔法……でもそんな様子は」
否定しようとするオウルを制するようにパアナが頷く。
「ええ。普通ならば術の発動にあたり何らかの兆候が現れます。しかし聖女の如く神に愛されし者ならばそういった事は起こらないという話も……いえ、止めましょう。むしろそちらを考える方が非現実的ですわね。それならばどこか別のところに術者がいたと考える方がまだ自然です」
「いずれにしろそこまでする理由なんか無いと思うけど」
「そうですわね。それに、そもそもヤッチャネンさんの従者がわたくしが知る限り二人……いえ、三人と少ない部類です。あのエリーという殿下のご!が!く!ゆ!う!にこだわったのも一人でも多く従者を確保したかったからと思ったのですが」
「そ……そうだね……」
険のある言葉にオウルは引き気味になるも、パアナはすぐに考え込む様子に戻った。
「解せませんわね。カーラ様のように男性はいらないという事でしょうか?いえ、もう既に一人抱えておられますし……」
「アフォーナはタイプじゃないって言ってたけど」
「額面通りに受け止めればそういう事なのでしょうが、ではあの特徴がなさすぎてどんな顔をしているのかイマイチ伝わってこない彼ならばお眼鏡にかなったという事でしょうか?正直、とてもではありませんがそうは思えません」
「い、いや人は外見では判断できないから……」
苦言を呈してくるオウルの表情を見てパアナは少しばつの悪そうにする。
「それはその通りですが、ヤッチャネンさんは実際お顔で判断しておりました。やはり彼女には……いえ、或いはあの三名の従者、あちらに何か裏があるのかもしれません。思えばあの儀礼もあの侍女……メイの呼びかけで行っておりました。そう、ヤッチャネンさんは元々口頭で断っていたのです。そして、残り二人も必死で止めておりました。まるで初めからこうなることがわかっていたかのように」
「でも、だからと言って彼をあんな目に合わせる理由なんて無いと思うけど」
「エリーという女性……どうして農家の娘に過ぎない彼女がこの学園への入学を許されたのでしょうか」
エリーの名前が出てオウルは一瞬びくっとするも、パアナの真剣な面持ちから自身も襟を正した。
「……確かに、それは僕も疑問に思ってた」
「あくまで仮の話ですが、ひょっとしたら彼女、どこかの貴族……或いは王族の血を引いているのかもしれません」
「隠し子というわけか」
パアナは頷く。
「そう考えると、ムレハ領の息がかかった彼を遠ざけたいという意志があったのではないかという見方も出来るのです」
「アフォーナ達はあくまで穏便に事を進めたかったけど侍女のメイだけはそうではなかった……」
「ともすればヤッチャネンさんご自身は事情を御存じないのかもしれません。正直申し上げて、脚にキスさせたから儀式は済んでいるなんて言い分強引にも程があります。あれはきっとただの偶然……いえ、それすらもあの時隣にいたメイが唆したのでは?だっておかしいですわ、いくらヤッチャネンさんがはしたない方といえども、普通そのような行為をされると思いまして?彼女だってれっきとした伯爵家のご令嬢なのですよ?」
昨日のアフォーナの様子を脳裏に浮かべたパアナは表情を険しくする。
「……考えすぎだと思いたいよ」
首を振るオウルにパアナは改まって向き直った。
「殿下、わたくしとしては甚だ不本意ではありますが、エリーさんとの交流は続けるべきと進言致しますわ。わたくしとしては誠に不本意ではありますが、殿下が一番彼女から情報を引き出すのに適していることは残念ながら否めません。わたくしとしては大変不本意ではありますが!万が一にも国家の一大事に繋がるようなこと見過ごすわけにはいきませんのでわたくしとしてはと~っても不本意ではありますが!」
が、徐々に自分を抑えきれなくなったのか声が荒くなるパアナ。ついでに段々とこめかみに青筋が浮かび上がってくる。
「わ、わかった。僕の方からもそれとなく聞いておくよ」
どうどう、と、まるで猛獣を落ち着かせるようにオウルが宥めると、パアナも再び冷静さを取り戻す――
「……ことが起こらないよう祈るばかりですわ」
「……だね」
「……あなたに言ってるのですよ?殿下」
「え?」
「は?」
――わけなかった。
【エピローグその2】アフォーナ策略
「さてこれで用事も済んだことだし、あんた達、とっとと屋敷に帰るわよ」
「あ、あの……ヤッチャネン様!」
俺達がアらホらさっさーと言うより先に、エリーがお嬢を呼び止める。
お嬢は実に面倒そうに彼女の方へと顔を向けた。
「あん?何よ。言っとくけどあんたの同郷の男まで面倒見る気ないから……」
「どうしてここまでしてあたしを従者にしてくれたんですか?」
お嬢が言い終えるより先に尋ねるエリー。
一瞬お嬢は目を瞬かせるも、軽くため息をついて断言する。
「そんなの決まってるでしょ。役に立ちそうだったからよ」
「で、でもあたし……失敗してあなた様にもご迷惑をおかけしたのに」
「そこなんだよ。あんたどうしてあんなものひっくり返したりしたんだ?」
ここに俺が割って入ると、彼女は申し訳なさそうに目を伏せた。
「あ……あたし力には自信があったんですけど、あの甕あんまりにもバランスが悪くって……」
「じゃあどうしてその力を使わなかったんだ?」
「え?それ一体どういう意味……」
俺の質問の意味がわからなかったのかエリーは柳眉を寄せた。
なので今度は具体的に言ってやることにする。
「魔法、使えるんだろ?それもかなり強力な使い手だ」
「どうして知ってるんですか!?」
「やっぱり」
「ビンゴね。ヒリア、お手柄よ」
驚く彼女の様子に俺とお嬢が目を合わせる。
これにしまったと大きく目を見開くエリー。
「え……まさかカマかけられた?」
狼狽えるエリーに俺はかぶりを振った。
「必ずしもそういうわけじゃない。あんた、気づいてなかったかもしれないけど最初ひっくり返した時あの容器だけは魔法で止めてたんだ。だからあれだけ派手に中身をぶちまけたのに甕は無事だった」
「その後、結局落としてしまわれましたが」
先輩が言うと、お嬢が眉間に皺を寄せた。
「ほんとよあんた何してんの。もう少しでアタシ怪我までするところだったじゃない」
「本当です。どうして最初っから落としてしまわなかったのですか」
「アタシを怪我させないためでしょ!」
「じゃあ彼女のファインプレーなんじゃ?」
俺が言うとお嬢の視線が定まらなくなる。
「……そ、そうね。そう言う事になるの、かしら?」
どうやらアホはマジで混乱したようだ。畳みかけるならば今しかない。
「そっすよ。お嬢はもっと彼女に感謝した方が良いっすよ」
「ほらちゃんと額を地面に擦り付けて」
「いや何でそこまでしなきゃならないのよ!?」
頭をぐっと抑えつけてくる先輩にお嬢が必死で抵抗している横で、パイセンがため息を吐いた。
「……でもそうですか。やっぱ無意識でやっちゃってましたか。自分としては、手で抑えたつもりだったんですけど」
「というか何で最初から魔法使わないのよ!?」
お嬢が正論を言うという珍事が起こったからというわけではないだろうが、パイセンが素直に頭を下げる。
「ごめんなさい……油断してました。でも、魔法はここぞという時以外使うなというのが家の方針だったので」
「あれどう考えてもここぞという時でしょ!?」
それはどうか知らんが、俺としても気にはなる。
「ちなみにそれは何か理由が?」
「単純に、それだと魔法に頼り切ってしまうからだったと思います。実際野良仕事を良く手伝ってたんですけど魔法が許されたのは本当にどうしようもない時だけでした」
「うわ~、保守的ね」
バカにしたように顔をしかめるお嬢。
「あんたが魔法を使えることは領主も知ってたのか?」
更なる俺の問いにパイセンは頷く。
「それ自体は知ってたと思います。だけど、魔法を使える女性自体は別段珍しくはないので」
「でも神官学校に推薦されるぐらいだったんだろ?そんなの並の使い手じゃ無理だ」
「それは領主様に推薦していただいたんじゃなく神殿の方からだと思います。司祭様はある程度あたしの実力を把握していたと思いますから」
「聖女の弟子に選ばれるぐらいの実力だもんな」
「え!?あ、あたしが聖女様の!?」
俺が言うと、パイセンは心底驚いた表情を浮かべた。
「俺は昨日聖女に会ったんだ。彼女はそこで弟子を探してると言っていた。その時は例の男性術者を育てるためだと思ってたけど、あんたの話を聞いて気づいた。聖女……ナリーセ先生が探していたのはあんたの事だってね」
「あなたは聞いてないのですか?」
先輩の問いかけにパイセンはぶんぶんと首を振る。
「き、聞いてませんよそんなの!もし知ってたらすぐに聖女様のもとに馳せ参じてますよ!」
「まあナリーセ先生も急な要請で行き違いがあったと言ってたから連絡がちゃんと届いてないんだろう」
「でもどうされます?聖女様が彼女の引き渡しを要求なさらないとも限りませんが」
先輩にそう尋ねられるもお嬢はあくまで強気だ。
「知ったこっちゃないわよ。最初っからこいつを囲っとかないあの女が悪いんだから」
「それで済みますかね?」
「聖女だからって何でも思い通りに行くと思ったら大間違いってことをわからせてやるわよ」
むしろわからせられるのはお嬢の方な気がするが、まあそれはそれで俺としても助かるから放っておこう。
「あ、あの……あたしどうなっちゃうんですか?」
とはいえ当事者であるパイセンは気が気でないのだろう。おそるおそる尋ねる彼女に、先輩は指を当て上を向いた。
「そうですね。とりあえずあなたにはお嬢様の健康管理を優先していただきます」
「それって例えばどういう?」
「お嬢様の代わりに、甘い物や美味しい物をたらふくそのお腹に収めるお仕事です。あ、嫌いなもの、マズイものは必要ありません」
「大変厳しいお仕事ですが、頑張って成し遂げる所存であります!」
「いや厳しいのはアタシの方!」
「覚悟の上です!身を削って励みます!」
「あんたは甘やかされて肉付きが良くなるのよ!」
きりりと精悍な顔つきで敬礼をするパイセンと厳しい状況に陥る事を懸念し厳しい突っ込みを入れる厳しい態度のお嬢。
まあ実際パイセンが胸だけでなく腹も人一倍大きく膨れ上がる日も、そう遠くはないだろう。
やいのやいのとそんな与太話をしながら歩いていたら、ガサッと、草木をかきわけるような音がした。
見やるとどこかで見た光景だった事に気づく。
そうだ。ここは昨日夜道で通った場所だ。
音がしたように感じた場所も、聖女――ナリーセ先生と遭遇したところに近い。
まさかまだそこにネコか何かがいるのだろうか?
気になった俺は少し様子を確認しようと足を向けたが……
「ちょっとヒリア!道草なんか食おうとしないでちゃんと付いてきなさい!」
と、お嬢に見つかり止められてしまう。
「いや俺はただちょっと気になることがあって……」
事情を言おうとしたが、うんうんと頷くパイセンがしたり顔で遮ってきた。
「わかりますよヒリアさん。小腹が空いたらとりあえず食べられる草木か確認しますよね」
「え、パイセンそこまで食いしん坊キャラなん?」
「うちの家はそこまで裕福ってわけじゃなかったですから……って、パイセンって何ですか?」
不思議そうに首を傾げるパイセンに、先輩が鼻を鳴らした。
「おっぱい専門キャラのあなたのことを言ってるに決まってるじゃないですか。ねえ、ヒリア様?」
「それにパイばっか食ってたからな」
「ひ、酷い!あたし、ケーキだってステーキだって美味しい物は何だって食べたいのに!」
「おっぱいの方はええのん?」
ぷりぷりしているパイセンは俺の突っ込みを無視、代わりにお嬢が割って入って来た。己の谷間を見せつけるようにして。
「ヒリア、胸ならたわわに実ったアタシのを召し上がれ。こいつのなんかよりずっとイケるわよ?」
彼女のこの見当違いな言動に、俺は思いっきり顔をしかめる。
「お嬢ごめん、俺グロいのダメなんす」
「しっつれいね!綺麗なお椀型の先端真紅よ!」
「マジでやめて、梅干しごはんが食べられなくなる……」
「干からびてねーからまだまだ食べごろだわ!」
それからまたやいのやいの、でっかい刃物を二つ取り出してジャキンジャキンやりだした先輩を止めたりなんかしてたせいで結局庭木の向こう側を見ることは叶わなかった。
風が吹き荒み、かさかさと木の葉が発する自然の音が鳴り響く。
俺達が入学してからまだ二日、春もまだ始まったばかり。
そしてお嬢を取り巻く生活もまた始まったばかり。これからもきっと先端真紅もとい艱難辛苦に見舞われるだろうが、俺自身の将来のためにもくじけるわけにはいかかない。
――俺の戦いはまだまだこれからだ!
【エピローグその3】あらくれた女と男
「危ねえ、もう少しで見つかるところだったな」
庭木の隙間から覗き込み、にやりと下卑た笑みを浮かべる明るい髪色の色黒の男。視線の先にいるのは女性三名男性一名の集団。その中のヒリアと呼ばれた男性が一瞬彼らがいる方に向かってきそうになったが、上役と思われる女性に叱責されそれは未遂に終わった。
「あなたが……音を……立てるから……でしょうが……」
息も絶え絶えといった様子の女の声が足元から聞こえてくる。
彼女は汗だくで地面に横たわっていた。衣服は大きく乱れ、特に長いスカートに至っては下着が見える寸前までに大きくはだけていた。
「俺は別にバレても問題ねえからな。ま、てめえは困るんだろうが」
「当たり前……でしょう……」
不遜な態度で見下してくる男には目もくれず、女は上体を起こし呼吸と共に衣服も整え始めた。その際、膝下内側の脛に近い部分が赤く充血している事に気づき顔をしかめる。
「にしてもあの女も中々いい脚してたな。いっちょ、お相手願いてえぜ」
男はズボンをたくし上げ、ガチャガチャとベルトのバックルを締めなおしながら舌なめずりする。
「見境のない男ですこと」
「あん?何だよ嫉妬してんのか?可愛いらしいとこもあるじゃねえか」
「何をバカなことを……」
女は立ち上がり、ぽんぽんと服に付着した土を払いながら言う。
「……これで約束は果たしましたわよ。さああの動画とやらを消してくださいまし」
「はあ?そんな約束したか?」
とぼける男に女は目を剥いた。
「い、今更何を!あなたがそう仰るから、私は……私は恥を忍んでこのような事を……!」
「まあまあ、冗談だよ冗談。わかった良いぜ、消してやるよ」
男はそう言うと、ポケットから取り出した小型の箱状のものを触った。
「……本当に、お消しになられたのでしょうね?」
疑いの目を向ける女に、男は肩をすくめる。
「おいおい信用してくれよ。間違いなく消したぜ、あんたに見せたあの分はな」
「まさかまだ他にも……!?」
女に睨みつけられた男は、にやりと口角をつり上げた。
「おっと、まるで他にも心当たりがあるかのような言い方だな」
「ち、違いますわ!決してそのような事ありません!あり得ませんわ!」
「だったら問題ねえだろ?愛しの婚約者様も一安心だな」
「……さっさと私の前から消えてくださいまし」
低い声で、女はそう唸る。
だが、男はそんな事はまるでお構いなしと言わんばかりに女の顎を掴んだ。
「まあそう言うなって。俺にゃまだてめえが必要なんだよ」
「私には必要ありません」
「いいや、てめえを満足させてやれるのは俺しかいねえ。本当はわかってんだろ?あれだけ嬉しそうにヨガッてたんだだからよぉ?」
「ち、違います!そんなわけありません!私はただ、あの方を苦しめたくない一心で……」
「陰で俺とこ~んな事やってるって知ったら、婚約者様はどう思うかな?」
耳元にそう囁かれ、顔が青ざめた女はすがるように言う。
「お、お願いします!このことは決して口外しないでくださいまし!」
「それはてめえの態度次第だ」
「……わ、わかりました」
視線は合わせないものの、従順になった女の態度に満足したのか、男は彼女の顎から手を離す。
「次も呼んだらすぐに来い。遅れるなよ」
「南蛮出身のあなたにはわからないでしょうが貴族の私はそうそう一人になれる時間は……」
「そうか。じゃ、てめえが遅れたら婚約者様に直談判しに行くわ。俺たちゃこれからお楽しみの時間だから邪魔すんなってな」
「……何とか時間を作りますので、どうか、どうかご容赦を……」
震える女は今にも泣きそうだ。
すると一転、男は彼女の肩を抱き優しくささやきかける。
「なあ、わかってくれよ。俺はあんたを助けてやりたいだけなんだ。かたっくるしい世界で自分を押し殺してるあんたのストレス解消にでもと思ってるだけなんだぜ?」
「……」
「あんたは便利に俺を欲望の捌け口として使ってくれたらいいだけなんだ。な?お互い様だろ?」
「……指示には極力従います。ですので、本日のところはどうかこれでお引き取りくださいまし……」
「わかったよ、色々言って悪かったな」
俯いたまま相変わらず目も合わせない女。
だが男はそんな彼女の頭をやさしくぽんっと叩くと一人去って行った。
男が草むらから出て行くと、女はその細身の体には重すぎると思えるような豊満な胸に手を当てた。
「そんなわけ……そんなわけありませんわ。嬉しいだなんて……そんなわけ……」
そして女は空いてる方の手で頬に手を当てた。そこには、まだ土くれが付着していた。
「お許しくださいノーマ様……私、穢れてしまいました……」
女は悲しそうにそう独り言ちた。
「ですがこれもあなた様のため……ご安心くださいノーマ様、この身がどうなろうとも、あなた様だけは私が必ず守り抜きます……」
女の悲痛な言葉。漏れる嗚咽、歪む口元……だがどこか、その表情は笑みに似ていた。
第二話はこれで終了となります。最後までお付き合いいただきありがとうございました!
尚、残念ながら大変不評だったこともあり(涙)以降の更新は未定です。
ただ2話自体が1話から10か月ほど間をあけての再開ですし、また忘れた頃に戻ってくるかもなのでお待ちいただける方はブックマークの登録をお願いします。




