表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

七夕って何?

作者: うさぴょん

なんとなく書いてみた

昔々、中国のとある場所にある崑崙山の天界を統べる母と呼ばれる女王『西王母』のもとに働き者の織姫という娘がいた。

天界にある瑶池と蟠桃園の女主人でもあり、すべての女仙を支配する最上位の女神でもある西王母はそんな働き者で美しい娘である織姫を自慢に思い、とても可愛がっていたのであった。


ある日、そんな織姫のもとに一人の働き者の男が姿を見せる。

「大変申し訳無い。私はこの通り牛を牽く事を生業としている彦星と申します」

「彦星様とおっしゃるのですね。それでいかがなされましたか?」

「この辺りにある桃園に荷を運ぶよう申し使っているのですが、お恥ずかしながら道が分からなくなってしまったのです」

「それは大変で御座いましたね。わたくしも丁度同じ場所に向かう途中でしたの。宜しければご案内致しますが、いかがでしょう?」

こうして出合った二人は瞬く間に恋に落ちたのであった。



そんな働き者の二人に天帝は快く二人の仲を認め、交際の許可を出したのであったが暫くすると二人に変化が見られるようになった。

「なぁ、織姫。今日はどこに行こうか?」

「母上様から聞いたのですが桃園の裏手から騰蛇(翼ある蛇)が見えるとおっしゃっていましたよ」

「本当ですか?でしたらそちらへ行ってみましょう」

という感じで働き者だった二人の姿は見る影もなくなり、織姫は機織りに手を付けなくなり、彦星は牛を牽かなくなっのであった。


初めは若さ故に周りが見えてないだけだろうと注意をする程度で二人を皆が微笑ましく見ていたのだが、周囲の声は届かずいつまで経っても二人は仕事に見向きもせず遊び歩いたのである。

「恋は盲目とは言うが二人の行動は目に余る!」

と天帝はお怒りになり、天の川の両側に二人を引き離してしまったのだった。

「しかし我にも情けはある。二人はよく働き自分の役目を果たすならば一年に一度、決められた日に会うことを許す」

こうして二人は働く事を思い出し、一年に一度の逢瀬を楽しみにするようになったのであった。


七夕の日である七月七日にはどこからともなくカササギが飛んできて天の川に橋をかけるのだという。雨が降ると水かさが増し二人は天の川を渡る今年が出来なくなり、二人の流す波が雨へと変わり地上を濡らすと言われている。これを催涙雨と呼ぶ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ