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異世界転移の犯人探し  作者: れもん
【第1章 冒険者登録編】
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第3話 冒険者登録➀

「ここが冒険者ギルドか」


 町中を鑑定しまくりながら30分。

 鑑定スキルのレベルも順調に上がり、やっと到着した冒険者ギルドは、町の中では一際大きな木造の建物だった。


「見ない顔だな」


 とそこへ声がかかる。

 振り返るとそこにいたのはキリっとした声のセクシーな恰好をした赤髪の女戦士だった。

 俺より少し年上かな?

 光沢のある軽鎧(ビキニアーマー一歩手前?)になんか凄そうな両手剣を背中に背負っている。

 綺麗な人だし、素直に格好良いと思った。

 冒険者とはこうでなくては。


「ついさっき町に着いたとこです………あっ、ユートっていいます」


「そうか、私の名はハラミという。一応Bランク冒険者をやってる。」


 そもそもBランクが凄いのかどうかも分からないが多分凄いんだろう。


「見たところユートは冒険者登録をしに来たんじゃないのか?」


「そうですけど、なんでわかるんですか?」


「わかるさ。こう見えても私はベテランなんだぞ。よし、ついでだ。私が案内してやる」


 と無理やり俺の手を引き中に入る。

 結構強引な人だ。

 だが嫌いじゃない。

 気になるのは、中に入ると周りがざわつきだしたことだけだ。



「おいなんだあれ」


「白昼堂々逆ナンか?」


「Bランク初日だから舞い上がってんじゃね?」


「あいつにもやっと友達ができたのか」


「あーゆーのがタイプだったのね」


「ショタ………」



 気になる発言も多いが基本無視だ。

 というより当の本人は全然気づいてない様で、眼をキラキラさせて、ズンズンと奥へ進んでいく。

 ベテランじゃねーじゃねーか。

 この人もしかして残念な人なのでは?と思い始めた矢先、受付に到着した。


「どーしたのハラミちゃん、そんな可愛い子連れて。彼氏?」


「ババババ、バカなことを言うなっ!ついさっき出会って案内してきただけだ!」


「ほんとにぃ~?」


 とハラミさんは受付の人にからかわれ、頬を赤く染めている。


「ただの登録だ、登録」


「それにしては手まで繋いでここまで来たじゃない?怪しぃー」


 ジト目でそう指摘され初めて気付いたのか、ハラミさんはずっと握っていた俺の手をパっと離した。

 やっと離してくれたか。

 ちょっと痛かったんだ。



「いい加減怒るぞ?私の事はどうでもいいから早く登録の申請をだな」

「何騒いでんだ昼間から」


「「ギルドマスター」」


「おっ、新人か?」


 とギルドマスターと呼ばれた筋肉質なおっさんは、俺を品定めでもするかのように、フムフムと目を細め全身を眺める。


「よし、俺がやろう」


 何を?

 と思っているとまた周囲が騒ぎ出した。



「おいギルマスが直々に相手するらしいぞ」


「元SSランクの戦いが見れるのか」


「バカ、戦いになんてなる訳ないだろ。相手新人だぞ」


「でもギルマスが出張るの何年ぶりだ?」


「5年ぶり位じゃね?」


「楽しみ………」



 ん?どゆこと?

 俺ギルマスと戦うの?

 と焦っていると、俺より焦った様子でハラミさんが


「いやいやギルマス。私が連れて来たのだから私が………」


「やめておけ。多分お前じゃ無理だ」


 光の速さで却下されたハラミさんは、頭に岩でも乗ってるのかってくらいしょげている。


「じゃ行こうか」




 どうしてこうなった?


読んでいただきありがとうございました!


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