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学年って、なんだっけ?

はい、性懲りもなく第二弾です。

俺、櫻別おうわき 結城ゆうきは今年で高校1年生だ。

ひょんなことから、この妖怪の専門学校に入学したごく普通の男子高校生。























































「・・・じゃねえーよ!!!!なんで?なんで俺こんな所に入学してんの?確かにさエリート揃いの学校らしいよ!でもさ妖怪じゃん。なんなのこの学校、マジでなんなの?嫌だよ、俺はまだ死にたくない!!!俺だってS高校(超難関高)やK高校(同じく超難関高)に受かったんだよ!なのに、なんでこんな所に来なきゃいけないわけ!俺は青春したいんだーー、こんな学校来たくねぇーーーー!」


そんな不満をブツクサ並べてると、廊下の反対側からものすごい速さで近づいてくる物体にぶつかってしまった。


「ぶっ!! イッテェ!!!なんなんだ。一体!」


そういいながら、そのぶつかってきた物体を引っ張りあげる。


「・・・・・・って、エエエエエエエエ!!!」


俺の絶叫が廊下に響き渡り、行き交う生徒たちは迷惑そうな目でこちらを見てきた。

いや、今はそれどころではない。

なんと、ぶつかってきた物体は人間だったのだ。


「◇▼▽↓◎@%¢*↓△」


これを驚かずして、どうするのであろうか。

しかも相手は女の子ではないか。

どうする、どうすればいい。






























簡単なことだ。これを問題ごとにして、学校を退学すればいい。



そうと決まれば、早速行動するべし。

保健室に連れて行こう。



そして、連れて行こうとした結城。しかし、先程までの暖かみがない。

フと手元に目線をやると、女の子がこちらを見ているではありませんか!

















(か、可愛い!!)

その女の子は、よく見るとものすごく可愛いらしかった。

桜色の髪の毛に、海より透き通ったブルーアイ。

幼い顔立ちから想像するに、高校1年生だろう。

じっとこちらを見てくる。

ひたすらこちらを見てくる。

ジーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








(え、こっわ。何この子。ずっと見てくるじゃん。)


「えっと、何か用かな?」



ジーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「銀・・・・・」


そこでようやく女の子は、口を開いてくれた。

しかし、彼女の言った意味が全く理解できず首をかしげるだけの俺。




「髪・・・・の毛」


そこで、ようやく彼女の言わんとする事がわかった。

俺、結城の髪の毛は非常に珍しい銀色である。瞳の色も銀色。

まるで、この世の人とは思えない容姿なのだ。一言でいえば、ー儚いー。

そのせいか、結城の家族は彼に対してものすごく過保護だった。


(まあ、それでも愛されてて幸せだったけどな。)


「綺麗。あなたの髪の毛、綺麗。」


そう彼女に言われ、少し面食らった。

結城は、彼はずっと幼少の頃からこの容姿を気にしていたのだ。



気持ち悪い、嫌な容姿だと。



だから、彼女からそんな言葉を聞かされたビックリしたのだ。


「私、こう見えても二年生。レーラ・シトロンフォルテ。あなたは?」


「えっ、お、櫻別 結城。一年生です。」


「そう。・・・・頭いいの?」


「あ、ある程度は。」


「家族は?」


「や、優しいですよ?」


「・・・・。」


「あ、あの。レーラ先輩?」


「ううん、なんでもない。」


「そうですか。」


そう言うと、レーラはその場をまるで何もなかったように、颯爽と立ち去っていった。

レーラを唖然と見ていると、終業のベルが鳴っていた。





































1つだけ、言いたいことがある。





































「レーラって、二年生だったののののののののののののののののののののののののののののののののの!!!!!!!!!!!」



俺の絶叫は、どこまでも残っていた。

閲覧ありがとうございました。

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