詩と学生
私の銃は青い気がします…わかりませんが。
貴方の銃は何色ですか?
銃を構える
冬の夕空に向かって
その銃身にそっとキスして
真実の自分を囁け
澄んだ空気は肺を満たして
肌は白く眼は蒼く透き通った
わからない者はわからない
その銃の美しさを
心を撃ち抜くその軌道の儚さを
今だけなのだ
その弾に価値があるのは
その弾が心をうつのは
今故の歪み
今故の苦しみが
その弾の
輝きになる銃もある
ある銃は花に彩られ
ある銃は孤独の星に光った
学生よ
銃を構えろ
その銃にはその銃だけの価値がある
人を傷付ける為にあるのではないという事を知れ
わからない者にはわからない
わかる者にはわかる
それだけなのだ