episode2 愛未救出大作戦!?(前編)
生徒会メンバーの翼と鳴海も誘って行くことになったのは、近所に新しくできたショッピングモール。
今、大きな広間に集まっているのは、国広と修正、小百合、鳴海、翼だ。
一番時間にうるさい愛未がまだ来ていない。
そのまま十分ほど待ち続けるも、人ごみの中から愛未の姿は一向に見えない。
「どうしたんだろうね…」
小百合がつぶやいたその時、
―――ブルルルルル
小百合の携帯が揺れた。
見ると、愛未からの電話だった。
「あ、愛未だ。」
小百合が電話に出た。
「もしもーし。愛未ぃ?もう、何やってんのよー心配したよ?」
『ゴメン…あの、実は…』
「…………うん、それで?……えっ!?」
「どうしたの?」
次第に大きくなる小百合の声に驚き、翼が聞いた。
小百合が電話を切る。
「それが……」
小百合が電話内容を全員に話した。
「「「家から出してもらえない!?」」」
「うん……」
声を揃え叫ぶ皆に、小百合が小さな声で言う。
「なんか、愛未のお父さん…過保護だから、娘をそんな危険な場所にはやれないって…。それが嫌なら、ボディーガード最低三十人はつけろって…」
「三十人…」
さすがのお嬢様お坊ちゃまでも、プライベートで子供にボディーガードをつけるなどという親を持つものは一人も居なかった。
「きついな…」
国広は三十人のボディーガードをつけられた愛未を想像した。
その愛美と一緒に歩く……冗談じゃない。
「愛未は…不参加だな…」
国広の言葉に、翼は頬を膨らませる。
「だめに決まってんだろ!愛未ちゃんのいない買い物なんて、楽しくねぇ!!」
「そうだよーぉ」
小百合も口をそろえて言った。
「じゃあ、どうする?」
鳴海の一言で、全員が静まり返った。
「愛美の親父はコエ―よ。マジで。」
「ああ。だめな時は、金で何とかしようとする。」
シ―――…ン…
国広と修正のリアルな発言に黙りこむ各々。
さあ、どうする。
そんな時、黙っていた鳴海が口を開いた。
「オレ、考えたんだけど。」
□■□■
「えー…こちら、吉祥寺家正門前の鳴海。」
『おう、鳴海。こちら翼。正門前の状況をどうぞ。」
「こっちは…」
鳴海は今、愛美の家の正門の前にいる。携帯を通して聞こえる、翼の声。
なぜこんな事をしているのかと言うと…
実は、『愛未ちゃん☆救出大さくせ〜ン☆』(←名前考えたのは翼)が、実行されたのである。
これから、生徒会メンバー+小百合の、華麗なる救出劇をお見せしよう。。。
「こちら鳴海。今から突入します。」
翼に一言残すと電話を切り、鳴海はその場を後にした。
=所変わって翼=
「よ〜し!鳴海出動したなぁ!オレも…」
そう言って裏口のほうへまわった。
すると、裏口にも警備員が並んでいた。
「…ちっくしょう。でも、こんなことは想定済み♪ちゃんと作戦があるんだ。」
一人で呟きニヤニヤしている翼を見て怪しいと思ったのだろう。一人の警備員がこちらに近づいてきた。
「なんだ、君は?」
「…………」
「……?」
返事をしない翼に、首をかしげる警備員。
ふと俯いていた翼が顔をあげてニヤリと笑った。
驚いた警備員。もう一人の警備員を呼ぼうとしたが、翼はそんな隙を与えさせなかった。
―――バアンッ!!
凄い音のした次の瞬間!!
煙幕があたりに立ちこめた。
警備員は涙を浮かべながら、翼を探す。
足に当たった何かの感触に、拾い上げてみると…それはボールだった。
「何者なんだ!出て来い!!」
掴めない煙幕をかきわけ、もう一人の警備員も探し始めた。
「あ…お前!!」
まえがみにくい状況で、やっと見つけたのは…
「おい…大丈夫か!?」
初めの警備員が、パンツしかはいていない状態で倒れていた。
見てみると、眠っている。
「おい…おい…!?」
必死に肩を揺さぶる。
「大丈夫。その人には少し、眠ってもらっているだけです。」
警備員の肩が大きく揺れる。
後ろに振り向くと…よく見えないが、たぶん…さっきの青年…翼が、警備員の服を着て立っていた。
それも、口元に笑みを浮かべて…
「うわああっ」
翼は、驚いた警備員を捕まえ二人をロープでしばり、ガムテープで優しく口をふさぎ、トランシーバーまたは連絡できるものをすべて回収し、鼻歌を歌いながら裏口を開けた。
「ちょっとかわいそうだったかな♪」
=所変わって鳴海=
「宅配便です。」
「御苦労さま。」
そのころ鳴海は、宅配業者になり済まし警備員と話していた。
「お荷物は中へお持ちいたしましょうか?」
「いえ…結構です。」
無事、警備員に渡せたものは、大きな段ボール箱とそれを乗せた荷車。
鳴海は軽くお辞儀をすると、後ろを向き、歩き出した。
国広の無事を祈りながら。
「中身の確認、一応するかぁ…」
ビクッ――
「いーよ。めんどくせーし。普通の荷物だって。」
「そうだよな。」
ホッ……
ここは、段ボール箱の中。
まあ、アニメやドラマではありがちな作戦だが、段ボール箱の中に国広が入っているのだ。
でも、人間が入っている大きさの段ボールを怪しまないなんて、抜けた警備員だ。
「とりあえず、この荷物はリビングに置いとくよ。…全く社長も、こんな大きな荷物を。なんなんだ?これ。」
ガサ……
国広は、息を殺した。
まずい。非常にまずい。
「やーめろって。早く置いとけ。」
「おう。」
ふう……
もう一人の警備員が、その行動を阻止した。
その後、ドアのしまる音がした。
ホッと一息つく国広。
だが作戦は、まだまだこれからだ。
こんばんは。LEEです。
うーん。やっぱりまだまだですね!!(^^;)
これからもがんばります!(笑)
次回は…「愛未救出大作戦!?(後編)




