2日目、そりゃあMP1だから
「すいません!」と女の子が何度も謝ってくる。
シールドが無くなったタイミングで山吹さんが止めてくれたから、ぼくは痛い思いはしてないし、強さを試す目的だったし、だから気にしなくて良いよって言った。
言えば言うほど自分が惨めになってきたけど、まだ大丈夫だよ!
女の子はレベルが5もあったみたい。
でもMPは1ずつしか能力に使ってないから、そこまで強さに差はなかったはずで、一方的に負けたのはぼくに油断があって、女の子は身体が動くままに任せて無心で闘ってたのが大きいって山吹さんが慰めてくれた。
言われれば言われるほど自分が惨めになってきたけど、まだ大丈夫だよ。
試しに女の子と同じ能力になるようにMPを振ってみたら、本当に良い勝負が出来るようになってた。
MPは3しか残ってないけどね。
最後は負けたけどね。
でも、こんな風に戦えるなんてジョブ魂のおかげなんだよね。
負けたけど面白かった。
女の子も戦うのは初めてですって楽しそうに言ってるし、何も悪いことは無かったよね。
うんうん…
あー!もう!
でも悔しーっ!
「さて、次は天職のジョブ魂のステータスを設定してみようか」
悔しさをぐっと心に押し込んで、ぼくは天術使いのジョブ魂を出した。
女の子も地術使いのジョブ魂を出す。
名符も出して『パラメーター設定』と唱える。
名符の画面が設定用に変わってタッチペンが出てくる。
ここまでの流れはばっちり!
「よし、今回はシールド以外の能力に振るMPを0にしておこうかな」
そんなのありなんだ!
設定してないときは何も表示されてなかったけど、試しに全部に0って入力したらシールド以外の能力は6になった。
シールドは空白のままだったよ。
シールドのとこだけMPを1にしてっと、残MPは2だね。
「あとはスキルだけど、天職のスキルは何が起こるか分からないものも多いからね。初めて使うときは注意した方がいい」
スキルは『天術』しかないみたい。レベル1だからかな。
ぼくは天術をレベル1にする。
残MPは1だけ!
女の子も地術をレベル1にしたみたい。
次は、ジョブ魂を身体に入れて…
『インストール』
MPを振ってないからか、とくに強くなった感じはない。
「それじゃあ、早速だけど術を使ってみようか」
おっ、どうやって使うんだろ?
「スキルの名前を唱えてごらん」
なるほど。
ぼくは『天術』と唱える。
女の子は『地術』と唱える。
すると名符が現れた。そこには使える術の一覧が出てるみたいだった。
うーん…
見れば見るほど自分が惨めになってきたけど、これはしょうがないかな。
「山吹さん! MP1で使える術がありません!」
最低でも3は必要みたいだよ!




