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どうしてこうなった!?  作者: ねこまたのしっぽ
13/17

◇13◇◇ホントに何様だよ!

◇◇◇◇




相変わらずお待たせしてすみませんm(_ _)m

やっと更新出来ました。

どん臭い亀速度です。


そして今回、ヤな奴登場です。

不快な思いをする方がいたらすみませんm(_ _)m

書き辛くて書き直しの大嵐になりました。





◇◇◇◇





暫くグラムに薬草処理を細々頼んで、作業に没頭していた。

ほら、生薬乾燥させるにも色々なんだよね。

魔道具で速攻乾燥処理が良い薬草から天日干しや陰干しのが効能強くなるのも有ったりして。

薬効が変わらないから使い勝手からフレッシュとドライで使い分けるのに小分けしたり。

エレナも門外漢ながら雑用を頑張って手伝ってくれて、すっかり和気藹々な空気になっていた。

他愛無い内容で『薬草の雑学あるある』とかの雑談にも、花が咲いたりしながらね。

ウチの薬草園ってばさ、珍しい事だけど魔法植物があんな風に管理してるから中に入れる人間が限られているんだとか。

温室内のマンドラゴラは満月の夜は土から出てきて輪になって踊ってるので、育ち具合を見て虫取網みたいな道具で捕獲すると、悲鳴を上げさせずに収穫出来るとか。

そんな面白過ぎる四方山話が盛り沢山!

楽しくて為になるなぁ。

グラムってホントに色んなコト知ってるよね。

それにしても……未熟者の僕が薬草園に入れたのは完全にグラムのお陰だよね。

マジでラッキーだったんだね~~~。

中に入れる許可貰えて本当に良かった!

ワガママばかり言ってゴメンね?

これからも是非仲良くして欲しいよね!

協力者としてさ。

まぁ、トレントは好意的だったけどアルラウネは危なかったよね。

ギリギリ許可出して貰えて本当にグラムサマサマだったね!

グラムとは結構打ち解けられたし、これから良い関係が結べそう。

あぁでも……作業はまだまだ終わらないんだけど、もうそろそろ夕食の準備しないといけないんだよな~。

名残惜しいな~。

でも時間ないよな~。

仕方無いからちょっとグラムに任せて、お着替え前に厨房覗きにいこうかな?

う~~~ん、でも処理の仕上がり確認したいし。

どうしようかな?


まだ3割位しか処理が終わって無いんだよ。

でももう僕の時間が足りなくなっていた。

この調子ならカレー祭は早くとも明後日の昼になっちゃうかなぁ?

ま、夕食には確実に間に合うだろうけどね。

出来れば昼がイイんだよね、僕的には。

ランチにカレー!

うん!!

暑気払いだよね~。

やっぱり夕食後と明日の午前中からもしっかり作業しないとね?

自分で見てないとどうしても仕上がりが気になってダメだ!

グラムが信用出来ない訳じゃ無いんだよ、これホント!

我ながら融通効かないだけなんだよね~。

乾いた笑いが込み上げてくる。

真っ白に燃え尽きる未来が視える。

あ~~~、イヤだ!

この職人気質っていうか研究者根性っていうか。

どうしても自分で確認しなきゃ気が済まない。

ホント自分の事ながら鬱陶しい属性だよな。

そんで、自分で自分を追い込んで自滅………。

自虐的過ぎるだろ!

くそぅ、我ながらヤなカンジ!







◇◇◇◇





バタァ―ーーン!

イキナリ大きな音を立てて扉が開く。


ちょっと待て!

作業中は解放厳禁の筈だが!?

だから作業中の札出して置いたんだろうが!!

一体何事だってんだよ!!


思わず怒りマークを全面に浮かべて、ギギギと後ろを振り向く。


唖然とした。

文字通り足で扉を蹴り開けた男がいたのだ!

掛けておいた簡易の内鍵が壊れてるし!!

貴様~~~、作業中の札が見えててやってんのかよ!!

フザケんな!


「ザレク!作業中に何をするのですか!?選別中の薬草がダメになったらどうしてくれるんですか!!」


「あぁん?下請けの薬師風情が錬金術師サマのこの俺にンな口聞いて良いのかよ?」


グラムが苦々し気に抗議したが、どこ吹く風で意にも介さずに横柄に言い放つ。

ムカつく――!

作業を邪魔された怒りでフルフル震える僕をマルっと無視して、錬金術師を名乗った男――ザレクとやらが許可も得ずに踏み込んで来た。

そのまま作業台を無遠慮に覗いてきた。


「お、良い状態のが有るな。あぁ、この辺り貰ってくから!」


僕達が処理して薬壺に入れたばかりの物を乱暴に顎で示唆して一方的に通告する。

何だ、その言い分?

あんまりな言い方に呆気にとられた僕は反応が遅れてしまった。


「あん?何でガキなんぞ連れ込んでんだ、邪魔臭ぇな!」


ザレクは持っていた籠を振り回して僕にぶつけてきた。

僕の小さな身体は抵抗も無く機材棚まで吹っ飛ばされる。

バランス悪い踏み台の上に乗って、軽く片手でしか作業台に掴まっていなかったから。

背中からモロにぶち当たった。

痛くて息が詰まる。

声も出ないとはこういう事か!


「お嬢様!」


「~~~っ!」


グラムは慌てて僕の方に駆け寄った。

エレナは真っ青な顔で声も出ないまま、腰を抜かしていた。


「はん、大袈裟だな。薬師ごときが持て囃す『お嬢様』なんてタカが知れてんだよ!どうせ、下っぱ官吏の娘風情だろ?錬金術師にも成れない落ちこぼれが浅ましく取り入って、待遇でも上げて貰う積もりかよ」


嘲る様にグラムを一瞥すると、乱暴に作業台の上の薬壺を自分の籠に放り込んでいく。

グラムは一旦ザレクの事を無視すると決め込んだようだ。

先ず僕の状態を慎重に確かめて、息が詰まっていた僕の背中を擦ってくれていた。

表情は険しくて不機嫌全開だけど。

心配してくれるのは、有難いけど、やっぱりグラムの顔はコワいよ!

顔近いと余計にさ。

眉間の深くなった皺も上がった眉も。

その鋭い眼光が1番ね!!

その視線は是非ともザレクに向けてくれないかなぁ?


「お嬢様、何処か異常は……」


うん、ありがとうね。

グラムの心遣いは身にしみる。

でも今はその理不尽ヤローへの怒りが上回ってるかな~~!?

絶対に赦してあげないからね!

決めちゃったもんね。

マジで泣かす。

後悔なんて出来ない位、身の程を弁えて貰おうかな?

クラクラする頭を振って痛みを訴える身体を無視して立ち上がる。

ぶちキレた!!

もう前世から足掛け何年ぶりになるかな~?

ホント、よくもやってくれたなコノヤロォー!


「お待ちなさい!その薬は私の物です。貴方は私の了承も無しにそれを奪うのですか?それは立派に窃盗行為と言うのですよ」


「あぁん?何言ってんだ、クソガキ!どうせテメェんちは下っ端の薬師くれぇにしかツテがねぇんだろうが!そんなんよりずぅ~っとお偉い錬金術師サマのこの俺に楯突こうってのか?」


マジ態度悪いなコイツ!

誰がクソガキだよ!

子供をイキナリ吹っ飛ばすわ……第一作業中に断りも無く扉を内鍵を壊して勝手に蹴り開けるなんて!

ソレだけで処理中の幾つかの薬草が使いモンにならなくなったのに!!

謝りもしないで、俺様で罷り通るなんて許されないぞ!

誰がお偉いってぇ?

うん、誰が許しても僕は赦さないからね!


「あら、錬金術師風情(・・)が随分大きく出るものですね?でも薬壺は差し上げませんから」


「はぁ?おいグラムよぉ、ガキの躾位ちゃんとしとけよ!ドンだけ自分がお偉いサマだと思い込んでんだよ!」


赤い長めの前髪を掻き上げて煉瓦色の瞳を忌々しげに眇て罵ってきた。

僕をバカにして嘲るザレクを白けた眼でチラリと見て溜め息をついた。

グラムを見習って完全に無視を決め込んだ僕はグラムを押しやってエレナに近寄った。


「エレナ、立てますか?私は大丈夫ですから気をしっかり持って下さいね?」


青ざめて震えている今にも泣き出しそうなエレナに言葉をかけると、僕は矢継ぎ早に指示を出す。

考える間を失くしてサッサとしないと、一度泣き出し始めたエレナは動けなくなるからね。

やって貰わなきゃいけない事が有るし、ココは追い立ててでも有無を言わさず行ってきてくんなきゃ困るからね!


「あ、エレナにお願いします。お父様に速やかにご報告して下さい。私を蔑ろにして乱暴を奮った者が此処に居ると……お父様の執務室に直ぐに行って来てくれますよね?」


「~~~、はい……」


何か言おうとして言葉がの出て来ないのを、視線で制して僕はエレナを促す。

エレナの話は後で聴くからね。

頷く僕を見ながら衝撃に顔を青くしたままでも、エレナはふらつきながら立ち上がって足早に出ていった。


「さて、この私にこれ程の事をしておいて、知らぬ存ぜぬで無罪放免とはいきませんからね?」


僕はにっこり笑顔でザレクに告げた。

あ、グラムの顔色が青いを通り越して……白から更に土気色にまで変わってる!

大丈夫だよ?

グラムはホントに悪くないもん。

ちゃんとお父様には説明するし。

何かあっても僕が庇うからね。

協力者は大事にしないと、だよ?


「ザレクと言いましたね。貴方が此処から立ち去るのは許しません。身の振り方を覚悟して考えて下さいね?」


「あ?ガキなんぞに俺サマをどうこう出来る訳無いだろ!意気がってんじゃねぇぞ!?」


自分の立ち位置に余程の自信が有るのか、ザレクが僕を睨み付けて居丈高に脅してくる。

ふふん、この領城の中で1番偉いのは公爵である僕のお父様だもんね!

猫可愛がりされてる僕に乱暴してタダで済むと思うなよ?

敗けるワケ無いよね?

キッチリ落とし前着けてシメてやるからね!

そっちが身分制度盾にすんなら、こっちだってガチガチに使ってやろうじゃないか!

人のコト子供だと思ってあんまりナメんなよ!!

ガッチリ扉の前に仁王立ちになる。

逃がさないよ?


「邪魔だ!こちとら忙しいんだよ、子供の遊びに付き合う積もりはねぇ!!」


苛立ちを滲ませてザレクは僕を蹴り飛ばそうとする。

ハッとしたグラムが慌ててザレクの前に立ち塞がる。


「ザレク!!これ以上勝手な振る舞いは赦しませんよ」


「下っ端の薬師が逆らってんじゃねぇぞ!」


ザレクとグラムは扉と作業台の間で揉み合いになっていた。


グラムはザレクを抑え込もうとしてるだけだけど、ザレクは一方的にグラムに殴る蹴るの暴力三昧!

ちょっと……グラム、大丈夫か?

エレナはまだかな?

早く戻って来ないかな?

父親なら走って来い!

可愛い娘のピンチだぞ!!


ヤキモキしながら廊下を窺う。

早く、早く、早く、早く!





気が急いていた僕の耳が、バタバタと騒がしく響いてきた足音を捉えた。

やっと来たな!!

こっちのターンだ!







いつも読んで下さる方々に感謝です(*^_^*)

見捨てずにいてくれてありがとうございます!

何とか書き続けていきますので、気長に待っていて下さいね(;´д`)






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