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データ10 カーチェイス

悠斗の運転するミニパトは柳田インターチェンジに差し掛かる。

このころから道路上にゾンビが歩くようになってきた。


「海だ」

「大荒れね」


車の中から見える海は波が海岸やテトラポットに打ち付けていた。


「ん?一台迫ってくるわね」

「金沢に逃げる人じゃねぇのか?」


悠斗が後ろをバックミラーで見ると一台の黒のミニバンが近づいてくる。

すると、一瞬ミニバンからカメラのフラッシュのような光が見える。


パリン


車のリアガラスが割れる。


「わっ!何だ!?」

「撃ってきたのよ」


悠斗はアクセルを踏み込む。


「銃を貸して!」


恵は悠斗のジャンパーの内ポケットにあるM37を取ると、後ろに張り付く黒のミニバンに向けて撃つ。


パン


「うるせぇ!」

「我慢して!」


銃弾はミニバンの右のヘッドライトを粉砕する。


ドン


ミニバンはミニパトのリアバンパーを突く。


「もっとスピード出して!」

「馬鹿いうな!130キロだぞ!」


ミニパトは道の真ん中の放置車両左に避ける。


ガガガガ


ガードレールにミニパトの左側面を擦る。

黒のミニバンはミニパトの右につくと助手席側のパワーウィンドウが開くと、そこにはサブマシンガンを構えた男が笑っていた。


「くっ!」


恵は助手席から悠斗が握るハンドルを右に回す。


ドン


ミニパトは黒のミニバンに体当たりする。


タタタタ


サブマシンガンはミニパトのパトランプを破壊する。

ミニバンは再び後ろに張り付く。


「馬鹿!そういうことやるなら一声ぐらいかけろ!」

「そんな事言ってる場合じゃないでしょ!」


ドン


ミニパトがゾンビを引くと、ボンネットはへこみ、エアバックが作動する。


「ちゃんと運転してよ!」

「後ろをどうにかしろ!」


ミニバンはミニパトの右後ろにつくと助手席からサブマシンガンを構えた男が身を乗り出して狙ってくる。


「今ならあいつ狙えるだろ!」


悠斗の掛け声で恵は身を乗り出している男性に助手席から身を乗り出し、照準を合わせる。


パン


「ぐぇっ」


乗り出していた男性は腕を撃たれてサブマシンガンを落とす。


「よっしゃ!」


恵がガッツポーズをする。


ドン


ミニバンがミニパトの右後ろに体当たりする。

ミニパトは車体を横に向けながら中央分離帯へと進んでゆく。


「うわぁぁぁ!」

「きゃぁぁぁぁ!」


ガシャン


中央分離帯にぶつかるとミニパトは横に回転しながら横転する。






「死んだか?」


ミニバンの運転席から戦闘服を着た男性が降りてくる。


「くそっ・・・いてぇ」


助手席からは左腕から血を流した男性が降りてくる。


二人は拳銃を構えながら大破したミニパトに近づくと中を見る。

中では悠斗と恵が逆さ状態で気絶していた。


「傷が痛むかもしれないが二人を金沢支部に運ぶぞ」

「傷の手当もしてくれるんだろうな」

「それも伝えておく」


戦闘服を着た二人は恵と悠斗を車から引きずり出すと、両手と両足をミニバンの中にあった手錠をかけて拘束する。


「こいつら銃なんて持ってやがる」

「よくこの日本で手に入れたな」


二人はミニバンの後部座席に投げ込む。


「このまま金沢支部まで起きるなよ」


左腕から血を流した男性がドアを乱暴に閉める。

二人が車に乗り込むと目の前に居たゾンビを跳ね飛ばすと、金沢方面へと走らせた。



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