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三年後の約束3話
それから時は過ぎ夏に生い茂った草も今では綺麗な夕焼け色に染まっている
あの日から僕たちの交換日記は続いていた
「でさぁあいつね~」
『ふふっ』
突然ふふっと書いた部分が濡れて滲んだ
「どうしたの? 文字が濡れてるよ?」
『ごめんね 私にはもう時間がないの?』
「どういうこと?」
嫌な想像がしわくちゃな脳みそを伝い情景をつくりだした
『私ね末期癌なの もう長くない』
「え? いつもの冗談でしょ? 悪い冗談はやめてよ!」
『ほんとだよ』
そう書いたとたんに文字が滲んでいく
「ふざけんなよ 今病院で確認してやるよ…
そう書こうとしても
涙でページが滲んでいく
自分の頭の中では否定したくとも出来ない状況に頭が焼けそうだ




