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少年と魔法学園の日常  作者: シュガーホイップ
5/9

入学者選考!

  




 



実施試験は無事終わり、先生達は入学者の選考をするために別室へ移動していた。




会議室と書かれた部屋には総一郎学園長を含めた、先生達が話し合っている。




総一郎「いやぁ、今年の入学希望者は優秀過ぎて、こちらが困ってしまうよ。ねぇ藤沢先生。」



藤沢と呼ばれた男は入学希望者の名簿を眺めながら頷いた。


藤沢「全くです。特に学園長の娘さんの美香さんは素晴らしい成績でして。1学年の首席は間違いないですね!」



藤沢が感嘆の声を挙げると、皆縦に首を振る中、横に振るものもいた。

学園長の総一郎とエリーナという魔術科目の教師だった。



エリーナ「いえ、まだ分かりませんね。宮原 光という少女も素晴らしい技術を持っています。魔法銃の腕も大人顔負けです。」



そう言うと藤沢はエリーナに納得し、また名簿を眺めて頭を抱えて悩んでいる。


藤沢「ちなみに学園長は?」


藤沢の一言に総一郎は悩む素振りを見せ、答えた。


総一郎「う~む、金守 翼という少年ですかね。」



「「「!!!」」」


教師一同は意外な顔をした。自分の娘の美香ではなく、謎の少年を推したのだ。エリーナはすかさず名簿で探すと問いかけた。



エリーナ「金守 翼……ありました。特に出身校や記録にも目立った点はありませんが、何故彼を?」



総一郎「確かに記録では目立った物はありませんが、子供とは思えないほど実践を積んでいる。面白い子だと思うよ。」



エリーナ「成る程…分かりました。入学者の選考はこれで終わりとします。異論はないですね?」



エリーナが席を立って話すと、教師全員が拍手をした。教師達は入学者名簿を持ち、会議室から去っていった。


エリーナも体育館に戻ろうとすると、総一郎に呼び戻された。





エリーナ「何でしょう学園長?」





総一郎「入学式のプログラムについてなのだが、彼女にはゲストとして来て貰えそうか?」



総一郎の言葉に思い出したエリーナは

嬉しそうに答えた。



エリーナ「はい!忙しい中、時間を開けてくれました。今年は凄いですよ!!あの大物A級魔導士が来てくれるなんて!」




総一郎「そうか、分かったありがとう。」



エリーナは「いえいえ」と謙遜すると直ぐに体育館へ向かった。

総一郎もそのあとを追うように、走った。






 





ーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーー


ーーーーーー

翼side





光「う~~」



実施試験の後、翼は光と結果を待っているのだが、見て分かる様に光は緊張して顔面蒼白になっている。


翼は溜め息を尽き、光に話しかける。




翼「おい、まだ緊張してんのか?やることはやったろ?後は……あれだな当たって砕けろ!後は野となれ山となれ!」



光「砕けちゃ駄目だよ~。野になっても困るし~。

だめだナマコになって、食べられたい。いや、それともモグラの様に土に埋まって生涯を…どうせならセミの様に短い一生を……」




光は小動物のように小刻みに震えながらすっかりマイナス思考になっている。

最後の発言は意味不明だし…



そんな事を考えていると、先生が戻ってきて、大きな紙を張り出した。どうやら合格発表をするらしい。



翼「ほら、光!行くぞ!」



光「ほぇ!?」



光の手を握り走ると、光は可愛らしい声をあげて走った。顔が赤くなっているのは気のせいだろうか?



翼と光は合格者名簿で自分の名前を探した。




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