ある片隅の記憶
アリスって不思議な感じがして楽しいけど実際にあったら恐いよね?
でもとっても可愛いし好き。
だってとても楽しそうだから。
何が起こるか分からないところを行くのって楽しかったりもするよね。
そんなワクワクと恐怖を貴方に
ねぇ?
"アリスごっこしよーよー?"
少年は笑いながら私たち二人に問い掛ける。
満面の笑みを浮かべる
その笑みは純粋で子供特有の幸せだけが身を包むような笑顔だった。
しかし少年とは正反対、一人の少女は疑問符を浮かべて困った表情をしていた。
もう一人の青年ときたら、滑稽なほどみっともないほどにとぼけた顔をしていた。
あれほど無邪気に笑ってた少年も呆れた様で少し顔が曇った。
"わからないのぉ……?"
少女と青年のイエスの返事はとても早かった。
"そっか…まだ君達は「アリスごっこ」やったこと無かったよね?
教えてあげるよ、だって友達だもんね!"
少年は微笑みながら提案をした。
青年は不安そうながらも提案にのった。少女も便乗する形で青年と同じ応えを出す。
"おーけー!!じゃあ教えてあげるね! アリスごっこはね……"
『………、……!!』
起きた頃には内容はさっぱり忘れていた。