永遠にしりとりしていたい!2
私、三原カナは、どこにでもいるようないたって普通の女子高校生。
隣の席の島地くんが好きなんだけど、想いを伝えるなんて難しいから、友達みたいな関係を続けているんだ。
今日はいきなり体育の授業で溜め息が漏れたけど……ちょっと疲れた顔をしてる島地くんの顔を見られるのは悪くないかも!?
「島地くん、ちょっとだけ……」
「しりとり?」
「うん! 体育で疲れてるだろうし、ショートバージョンで!」
島地くんは頷いてくれた。
「じゃあ今日はこっちから……レタス!」
「すこんぶ、かな」
「ブランド!」
「ドリア、かな」
「飛鳥時代!」
「インドア派、かな」
こんな時でもしりとりに付き合ってくれるなんて、島地くん優しすぎ! って、褒めたいけど、さすがに言えないな……。
「派閥!」
「ツキノワグマ、だね」
「マント!」
「年寄り、だね」
「リサイクル!」
「ルール、かな」
「ルアー!」
「明後日、かな」
「うーん……あっ、手紙!」
「みみずく、とか」
「食い意地張ってる女の子!」
「コバルトブルー、とか」
「留守!」
「スイミング、かな」
「グランド!」
「ドーナツ、かな」
「妻!」
「真っ直ぐ、とか」
「グラス!」
「すき焼き、だね」
「うーん……気まぐれ!」
「れんこん、だね。……って、あ! 終わった……」
島地くんは申し訳なさそうに「終わらせてしまってごめん……」とこぼす。
そんなこと、どうでもいいよ!
だって、一緒にしりとりができればそれだけで幸せなんだもん!
ま、そもそも、ショートバージョンの予定だったしね。
「気にしないで! そういうこと、誰でもあるし!」
「ありがとう」
そろそろ次の授業が始まりそうだ。
先生が入ってきた。
しりとりタイムを満喫できるのも一旦ここまでか。
でも、島地くんとのしりとりな関係は、まだまだ終わらない。
私たちはしりとりで結ばれている。
だから何も怖くない。
目の前にどんな出来事が立ち塞がっても、しりとりと共に突き進み、絆を深めて生きていく。
恋人になる勇気はないけど。
しりとりを通して生まれた絆は強いもの、それだけは間違いないよ!
「三原! 寝るな!」
「す、すみません……」
先生に怒られちゃった……。
◆終わり◆




