エピローグ4
長い塾の時間も終わり、私は帰路につく。
もう、21時を回り暗くなってしまっている。私は、慣れ親しんだ帰り道を歩く。
今日の学校での告白はうれしくはあったが、やはり迷惑が勝つ。
やはり、告白するにしても人目につかないところでしてほしい。
そのため、校門は論外である。告白される側のことを考えられない時点で、私への告白は成功しないだろう。
そのような自分勝手なことを考えながら歩いていると、突然腕を引っ張られた。私の抵抗もむなしく腕をつかんでいる誰かに暗く細い道へ引っ張られる。
声を出そうとしたが、口を押えられて声が出せない。たとえ、口を押えられていなくとも恐怖で声が出せないだろう。
私は混乱しながらどうすればよいか考えている間に乱暴に地面へ投げられた。
私は腕をつかんできた人物を見る。知らない男だ。ただ、その顔には下劣な笑みが浮かんでいる。あっという間に男に馬乗りになられ抵抗ができない。男の息が荒い。目も充血している。
私はバカではない。この後、何をされるかすぐに理解することができた。しかし、抵抗することができない。力の差だけでなく、恐怖で力が入らない。私は、涙を浮かべながら今後を想像し必死に抵抗するが、まったく意味を介さない。男の顔がゆっくりと近づいてくる。
私は涙を浮かべながら目を閉じ、顔をそむけた。