憧れ
彼の名前は痴牛 極道。
ごく普通な市立中学に通う2年生で厨二病まっ盛り、モッサリした髪に眼鏡、ややぽっちゃり体型と典型的なオタク野郎だ。
毎日ネト○リで深夜アニメを見ては闇の眷属的なキャラに影響される彼であったが、現在は漫画原作の青年向けアクションアニメ「バブル」にどハマりしている。
幼少期から暗殺者として生きてきた通称バブルこと斉藤 匠が、暗殺者をやめて普通の人生を送るべく奮闘する物語で、少年は作中に登場する極道の若頭「黒田 仁義」に心酔していた。
黒田は極道ではあるものの一般人に決して危害は加えない、むしろそういう輩は誰であろうと決して許さない正義の極道だ。斉藤がトラブルに巻き込まれた時は常に手を貸し、ヒロインのミユキが敵に誘拐された時は身を挺して彼女を守った。
寡黙で堅物、おまけに強面だが大の愛犬家で、悪徳ブリーダーから救った犬たちをほとんど1人で世話している。
恋愛経験が少なく、女性を前にすると照れてしまうギャップも人気の一因だ。
アニメにハマり、原作漫画を揃えて読み切ったのち、少年は思った。
「僕も黒田のようなカッコいい男になりたい!」
そして少年は形から入るタイプだった。
「まずは極道になろう!」