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ポツンと一軒家

トンネルに入ってみるといきなり壁に立て掛けられていた松明に火が灯った。


「うお!!びっくりした。自動点灯機能か?

どーゆー仕組みだこれ?」


30メートル程の短い道の奥にはとても大きな広場があり5つの大きな扉があった。


「でかい扉だな、巨人でも出入りするのかってくらい大きいな。」


『ガチャガチャ』

「ダメだ開かない5つとも鍵が掛かってる」


まぁ鍵があるから空けれるから問題はないな。というかこれ絶対魔法の扉でどっかに繋がってるよなこれ5つも並んで扉作る意味がわからないし。


なんか扉には絵と文字が書いてあるな字は読めない。メガネで見ても


【魔法の扉】

ユグドラシルの大陸にある出入り口に繋がっている。

施錠中

結界、認識阻害、の魔法が掛けられている。


くそ、どこに繋がってるか出てこない。

鍵を開けるのは簡単だが、行った場所でレベルに合わない敵が出てきたら俺たちの今の力じゃ即死だ。


絵で情報を得るしかないな。


1番右の扉から見てみると、剣と城、王様見たいのが描かれてるな。


2つ目は、荒野と爪、尻尾と耳が人が描いてある。十中八九で獣人に間違いないな


3つ目は、弓と森、エルフかな、とんがり耳の人間が描いてあるからそうだろう。


4つ目は、斧と山、ずんぐりむっくりした人、ドワーフだな。


5つ目は、槍と空、鱗があるドラゴンみたいな翼の生えた人、ドラゴニュートって奴だな



絵を見る感じこの種族の住んでる国とか地域に通じてるみたいだな。

無難に人間の国を選んだ方が良いだろうか、

他のところは人と敵対している種族という可能性もあるしその方が良いだろう。


「アッシュはどの扉が良いと思う?」


するとアッシュは1番右の扉の前でお座りをして吠えた。


「ワン!」


「アッシュも同じだったか、2人とも野生の勘のスキルがあるし間違いない選択だな。」


狼にも意見を求めてしまうなんて日本人って感じだな、というか狼も犬みたいにワンって言うんだなっと思った。


扉を開く前に一度装備を確認しよう。


眼鏡は鑑定メガネに変えて、フードを作業着の上に被り、作業着の下にはミスリルのチェインメイルを着ている、左手首には宝箱で見つけたチェーンのブレスレットを付けた。


このチェーンは自分の思い通りに自由に動く、これは戦闘の幅を広げてくれるだろう、防御だけでなく攻撃にも使えるし、10メートル伸びるから移動や、太さもある程度変えれるので捕縛にも使えて便利だ。流石Sランクといったところだ。


背中に斧を背負って、作業着の腰のベルトにナイフ、左手には魔法の杖、右手には手斧、

まさに完全武装だ。



「よし、善は急げだ。アッシュ行くぞ油断するなよ何かあればすぐ知らせてくれ。」


「ガウッ」


正直、緊張もしているがワクワクの方が大きい。アニメや漫画好きなら誰もが1度は考える大冒険がこれから待っているのだ、1人だったらもっと不安になっていただろうが俺には幸いアッシュがいるお陰で今は、興奮の方が勝っている。


さぁ冒険の始まりだ。



扉の鍵を解除した。

『ガチャ』


『ゴゴゴ』という音と共に扉が開いていく。

中は真っ暗であった。


何もない?真っ暗で見えないな。

入ったら転移する系の扉か?

恐る恐る左手の杖を闇のに伸ばしてみた。

すると杖の先が見えなくなった。

慌てて杖を戻すして見て見たが杖には変わったところはなかった。


「転移系か、大丈夫そうだな。アッシュいくぞ。」


意を決して扉を潜った。


扉の向こうには周囲を森に囲まれた少し開けた広場に年季の入ったログハウスが一軒ぽつんと建っていた。


後ろを振り向くと断崖絶壁の壁に洞穴があった。入ってみると扉の広場に戻っていた。


なるほど、扉と洞穴は転移かなんかでつかがっているようだな。


これで帰りも問題ないようだな気をとり直してログハウスを調べに行こう。

今度こそ異世界の第1村人に会えるかも。


『コンコン』


「すいみせん、誰か居ませんかー?」


返事がないな。鍵もかかっていない。

というか鍵穴もないし内側からしか掛けれないタイプのようだ。


「アッシュ、人の気配はするか?」


アッシュが首を横に振る


「居ないようだ、ってかアッシュ頭良すぎ。今首横に振ったよね?言葉理解してるって事か?偉いぞアッシュ」


アッシュを撫で回して、よしよししてあげた。もふもふは正義だな。



中を見てみるとワンルームタイプの部屋でシングルベッドに椅子と暖炉に机と台所特に変わった物は無いようだ。というか埃まみれでとても人が今住んでいるとは思えない。


放置された空き家かな?

食糧も全く無いな。

壁には一本の短槍がかけてあった。


ランクG【短槍】

素槍 短い槍 刃は鉄 持ち手は木

長年放置されていた為錆びている。

攻撃+7

錆び−2



「お!武器発見!なんだーめっちゃ穂先錆びてるじゃん。」


持ち手は木で出来ている。長らく放置されてたのか刃の部分が錆びてるいた。まぁ突き刺すだけならなんとか使えそうだから一応持っていくか錆びで攻撃力が下がっているが、同じ数値の手斧より使いやすそうだし、戦闘になった時に斧だと近すぎて危ないから槍にしよう。


手斧をナイフとは逆側の、ベルトに刺して短槍を装備した。


装備いっぱいあるのは良いけど重いし、これ以上は落ち歩けそうに無いな。異世界といえば魔法のバックとか袋あると思うけど持ってないし、空間魔法でストレージとか絶対ポイント高いよな。

一応見てみるか。スキルリストを開いて調べてみた。


ポイント10【空間魔法Lv1】

空間魔法ストレージL v1を覚える


必要は思ったよりも低いかな?

鑑定と同じくらいか。ストレージにもレベルがあるって事は取れたとしても最初は全然入らなさそうだな。

だが、優先度は高いからポイント貯めて取るしかないか。


空き家で確定のようだし槍も家も使わせてもらおう。

とりあえずもうめぼしい物は何も無さそうだし外に出るか。


ここからが本番だ。

油断せずに行くぞ作戦は命大事にだ!


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