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大賢者の隠れ家 


光につつまれ目を開け周囲を見渡せばひときわ目につく大きな木に家が組み込まれたツリーハウスがあり、周りを断崖絶壁に囲まれていた、ビーチもありまるで南の楽園に来たみたいな場所にいた。


「すげーー!めっちゃ綺麗。ジ○リに出てきそうな島だな」



家に誰かいるか?考えても仕方ないし訪ねてみるか。いきなりの異世界第一村人か。

万が一戦闘になることもあるかもしれないからモンスター召喚を先にしておこう。


ガチャストレージからベビーウルフを召喚


「ワオーーーーン」


遠吠えと共に大型犬サイズの狼が現れて俺の顔を舐めてきた。

べちゃべちゃになってしまった。


「ストップ!おすわり!」


おお!ちゃんという事聞いた。撫でてみるともふもふの柔らかい毛並みが気持ちいい。

ベビーなのにめっちゃ大きいな、大型犬の成犬並みだ。

だがモフモフだ!モンスターにして大成功だな。


「よし、名前をつけてあげよう、なんて名前にしようかな、黒に薄く緑色がかった色の毛並みをしているから、そのままアッシュっでどうだろ?安直過ぎかな?まぁいいか。よろしくなアッシュ。」


スマホから振動を感じて見てみるとアプリのステータス欄の中に仲間の選択肢が増えていた。


アッシュのステータスが確認できるのか?

見てみよう。


アッシュ E+ ベビーウルフ【レア個体】  ノージョブ


レベル0

魔力量10

力  6

体力 10

防御 6

敏捷 10

器用 3

知力 4

魔力 5

魔坊 5

運  5

スキル


【噛みつき】Lv1 任意で1秒間、噛みつく所作に能力値110%の補正を行う 魔力消費1


【嗅覚】Lv1 嗅覚を上昇する。 上昇度合いはスキルレベルによる 魔力消費0 

パッシブ


【狩猟】Lv1 狩猟技能が向上し、獲物を発見しやすくなる  魔力消費0 パッシブ


★【風魔法】Lv1 ウィンドカッター  風の刃を飛ばす。   魔力消費3



流石狼だな、俊敏さが俺とは比べ物にならないくらいに高い。アッシュもレベル0なのか、これからの成長が楽しみだ。

ってかレア個体だし風魔法の前に★マークが付いてる普通のベビーウルフには使えないのかな?

流れ星の演出はレア演出だったのかも。


Eランクの魔物の中でどれくらいの強さなんだろう。とりあえず目標としてこれから仲間を増やして自分の軍団でも作ってみるかな。


アッシュは名前が貰えて嬉しいのかめっちゃ尻尾を振っている、可愛いのでもふもふするか。


有能な仲間が増えた事だし家の中を調べてみるか。

とりあえず誰か住んでいるのか確認してみようノックして確認だ。


『コンコン』


「すみません、誰かいますか?」


返事がないので扉に手をかけたが、しかし鍵がかかっているようだ



留守かな?鍵が掛かっているということは閉めた人がいるという事だし。

待つか。いやそういえばガチャで当たった鍵あったよな来るかわからない人を当てもなく待っててもどうしようもない。


悩んでても仕方ない、もし家の人が帰って来たら謝ろう許してもらえなきゃ最悪逃げてしまおう。


いや、それよりもだ。俺はこれからこの世界で、生き残らなきゃならないんだ。誰の、どこの後ろ盾もない。リアルなのはよくわかってる。


ならせっかく鍵があるし使ってみよう。どんな鍵も開けれる魔法の鍵だからな。開くはずだ。


鍵穴に鍵を入れるとすんなり回った。


『ガチャリ』


開いた音がして解錠された。


「本当に解錠された。これが魔法の力かすげーな。」


扉を開いて中を探索してみた。


木をくり抜いて作った木造の部屋、中には階段があり3階建になっていた、地下にも1階ある。外から見たよりを部屋の中は広く感じた。一階はキッチンやソファー、机などがありリビングと言った感じだ。


2階は本棚がびっしり、適当に一冊取って読んでみたが字が全然わからなく読めなかった。異世界文字か?異世界文字があるということは異世界語もあるよな。こっちでは言葉が通じないという事かハード過ぎるだろ。もしかしてスキルに異世界語ってあったのかな?

スキルリストを開いて見てみよう。

案の定、異世界語等のがスキルにあった。


【アルカタル語】Lv1 ユグドラシルワールドで人族が扱う共通言語、知識が無くても5歳程度の理解度で会話と読み書きをすることができる。 パッシブ 消費魔力0 


ええーこれもレベルあるのかよ。しかも5歳程度ってほぼ会話出来ないじゃん。

これは人と会う前に取らなきゃダメだな。

この問題はとりあえず後回しにして3階を探索した。


3階は寝室のようだ高価そうな大きなベットと大きな姿見の鏡、クローゼット、中には洋服が何着か入っていた、男性用の服やコートなどがあったので住んでいたのは男の人だと思う。

外に出れる大きなバルコニーもあった、

豪華ホテルの一室を思わせるような作りだった。


そして地下は宝物庫か?鉄格子の中に豪華な宝箱が6つ並んでいた。

鍵がかかっていたがここも魔法のカギで空いた。

開けた時に魔法陣みたいなのが浮かび上がってびっくりしたが問題もなく解錠できたので良かった。魔法で施錠されてたんだと思う。


「まさか宝箱を開けたらミミックでしたみたいなトラップないよな。」


とりあえずアッシュを呼んで不測の事態に備えて宝箱を開けてみた。

だが、中身は空だった。


「なんだよ!何にも入ってないじゃん。もしかして全部空なのか?」


家の中は埃も全然無く綺麗になってはいたが何か生活感が無いというか、しばらく人が居た形跡がない感じはしていた。

もしかしたら、出掛けていて宝箱の中身は持っていって何もないのかも知れない。


とりあえず残りの宝箱も空けてみるか。

そのあと3連続で宝箱は空だった。


半分諦めかけていたが5つめの宝箱の中にはなんの変哲もない黒縁眼鏡が入っていた。


「なんだこれ、全然宝じゃないじゃん。」


内心ガッカリしたがわざわざ宝箱に入れているという事は魔法の眼鏡なのかもしれない。

今自分がしている眼鏡と取り替えてかけてみた。


「おっ度が合ってるピッタリだ。まさか度数が合う魔法の眼鏡か?しょぼ過ぎるだろ。」


まぁ予備の眼鏡が増えたと思ってかけるか。

この世界に眼鏡があるかわからないし。

科学も進んでるって言ってたから、ない事はないと思うがとりあえずデザインも悪くないし付けておこう。


最後の1つの宝箱も開けてみた。

中には真っ黒な鎖が入っていた、本当に漆黒の様な黒だ光が吸い込まれるような感覚がある。なんか禍々しい気がするまさか呪いのアイテムか?などと思って見ていたらアイテムの情報がいきたり目の前に出てきた。


ランクS【地獄の聖鎖L v1】防具

地獄の悪鬼どもを震え上がらせる、霊魂をも捕らえて離さない地獄の鎖。気の遠くなるような年月を地獄で過ごしていた為、本来の色を失い漆黒に染まった。


装備部位小手 防御+100


鎖の伸びる限界値10m


自動防御機能


所有者と育つ装備


再生能力


所有者は即死、呪いが無効になる。



なんだこれ!めちゃくちゃ凄い!ってかこのメガネもしかして鑑定能力あるのか、すげー当たりのアイテムだな。

ってか鑑定のスキル取らなくて良かったー。まぁ足りなくて取れなかったんだけどね。


「良し、色々物色してみよう。」


部屋にある物を片っ端から鑑定してみた。

何点か魔法道具が見つかった。


ランクE 安眠枕 睡眠の質を上げてくれる枕寝た時間の2倍の睡眠効果を得る

自己回復力アップ小


ランクCミスリルのチェインメイル

銀の輝きを持ち鋼しのぐ強さを持つ、非常に高価な長袖のチェインメイル

防御+50



ランクE隠者のフード

気配や存在を希薄にする効果を持つカーキーのフード

防御+10

素早さ+5

ステルス+15


ランクG鉄の斧

鉄の斧、持ち手は木製

攻撃+8


ランクG手斧

手斧、持ち手は木製

攻撃+5


ランクE魔法使いの杖

火の魔法Lv1 ファイヤーボール

念じて振るとソフトボール程度の火の玉が出せる。

攻撃+1

魔力+2


ランクF聖なるナイフ

教会で清められた大振りなナイフ悪意に反応して刀身が蒼く光

攻撃+5

魔坊+2



ランクF上質な絹の服×5

上質な絹で出来た洋服

防御+2



ランクF上質な絹のズボン×5

上質な絹で出来たズボン

防御+2


3階の寝室からは、枕、クローゼットの中からフードと絹の上下が、そしてこのミスリルのチェインメイルが入っていた。

これを見つけた時は映画の世界のアイテムを現実で手に入れて感動したよ。


「すげー綺麗で羽根のように軽い。これがファンタジーでお馴染みのミスリルか。大賢者の家は伊達じゃないな。」


あの指輪を捨てに行く物語にも出てきたやつだ、映画に出てきた時は物凄く綺麗だったが、実物はそれ以上。きめ細かい小さなリングでできていて、軽くて全く音を立てず丈夫だった。


枕の下にはナイフが置いてあった。

護身用かなんかかな?

悪意に青く光る使用もあの映画に出てきたショートソードにそっくりだな。

用心深い人物だったのか、それともこんなところに忍び込む輩でも居たのだろうか?

なんにせよ武器が手に入れる事ができて良かった。

ナイフってなんかテンション上がるよな大振りだからナタに近い大きさだな。刃渡り30あるかなって感じだ。


魔法使いの杖は一階の入り口の横の杖掛けに入っていた。他にも何本かあったのだろうか?大きな杖掛けにはスペースが沢山あり、その中の1つにポツンと掛けられていた。


「やっぱりこの家は出て行った後のようだな。引き出しやクローゼットの中身がない物が多いし、食糧なんかも全くない。必要ない物を置いて行ったのか?」


斧類は外の薪置き場に置いてあったので武器として使おう。


何はともあれ今は誰も居ないのなら全て有効活用させてもらおう。


2階の本は数が多過ぎるし題名はメガネで読めたが、肝心の中身の字が全く読めなかったので保留だ。そのうちスキルを取って読めるようになったら手を付けよう。


運が良いことに防具や武器もある程度手に入った。

家から出て真っ直ぐに大きなトンネルがあった。

ここから崖の向こうに繋がって外に出れるのか?食糧もなさそうだしいつまでもここに居るわけにも行かない、行動あるのみだ。


「アッシュ、頼りにしてるぞ、何か感じたら知らせてくれ。」


「ガウ!」


言ってる事が理解出来るようだ賢い犬、いや狼か。

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