その一粒
ゆっくりと
この小舟に揺られて
何処へいくかはわからない
銀河を
こころは変化して
一定ではない波のようだから
言の葉の小舟に
魂だけを乗せて何処までいけるだろう
言の葉もいずれ
水分を蒸発させ
花が咲く軽やかさで
風に吹かれるだろうね
陽に照らされ土の薫りをただよわせて
地に落ちた木の実はその影と繋がる
いずれ誰の胸の中に
どんな存在の中に落ちていくのだろう
この大樹のように 木となるのは
極わずか
どんぐりがポトッポトッと
落ちていく
一粒一粒影まとう
あの子のままごとの一粒に
あのリスさんの一粒に
土の中に埋められ
誰にも食べられなかった
一粒だけは
いずれ空へと手を伸ばす枝葉の
一本に