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6話

僕はセバスさんと一緒に、僕がお世話になるという場所に向かっていた。


「ねぇ、セバスさん。」


「何でしょう?」


「僕がお世話になるのって、どんなところですか?」


「ふむ、そうですね。

 まず、そこは訳アリな子どもが集まる孤児院です。」


「訳アリ?」


「はい。····貴族の子共など·····。」


貴族の子共って事は、問題があるけど、()()することが出来ない、もしくは、僕みたいに処分の仕方がこうだった、って事かな。


「それから、国の支援施設ではなく、ルーン様、ルージュ様という方が創られたそうです。」


「そうですか。では今、そこにいるのは?」


「.....たしか、男の子が4人だったかと。」


「ありがとうございます。」


「それから、これは独り言ですので聞き流して頂いて構いませんし、聞き苦しければ止めて頂いても構いませんよ。」


「·····」


「旦那様は、奥様と三才の頃から婚約されておりました。十才の頃までは、良好ではないですが、あそこまでの確執は御座いませんでした。まあ、奥様は旦那様に好意を持っていたようですが。

そこで、奥様が旦那様に近づく女性を排除していきました。その排除された方の中に旦那様が慕っていた方もいらっしゃいまして。ただ、旦那様はまだ十才、被害者の方も子爵家の御令嬢で、旦那様に出来るのは奥様を遠ざける事くらいでした。そしてそれが、旦那様がますます奥様を恨む原因となりました。

それから、奥様ですが、領地へ戻られるようですね。御子息様が亡くなられて、とても悲しんでいらっしゃるようで。旦那様は王都に残られるようです。リーン様も同じく。

殿下は今年、学園の初等部へ入学されるようです。殿下の遊び相手の方々も。····それぐらいですね。」


「·····」







「あ、着いたようですね。」


少し歩いた所で、セバスが言った。


「ん、あそこ、ですか?」


僕は、セバスの視線の先にある少し大きめの家を指差して聞く。


「はい、あそこです。」  


セバスは家の前まで行き、ノックをする。


「はい、新しい子ですか?」


中から男の人が出て来て、セバスに聞く。


「ええ、連れて来ました。では。」


セバスはそれだけ言うと、去って行った。 

残された僕は、男の人に挨拶をする。


「クリスです。これからよろしくおねがいします。」


「ああ、はい。よろしくね。

 僕はルーン。一応、これから君を世話する人だよ。」


「はい。」


「じゃあ、中に入って。」


「わかりました。」




「よし、服が着れたね? その服でこれから生活してもらうから。

 ああ、もちろん、ボロボロになったら変えるけど。」


「はい。」


「うん、それじゃあ、説明するね。」


「はい、わかりました。」


家へ入ったら、渡された服を着て、ルーンさんの説明を受ける。


「ここには、15歳までなら居てもいい。あ、出て行くのは13歳からね。だけど、 15歳になったら特別な事情がない限り、出て行ってもらう。それまでに生きてい   くための技能とかは教えるから。

 それから、ここにいる子は、男の子が4人。.....君を含めずにね。

 で、名前はそれぞれ、❲マヤ❳ ❲ロイ❳ ❲リツ❳ ❲エン❳。皆、個性的な子だよ。」


「わかりました。」


「挨拶は.....どうする? 起きているだろうから今から行ってもいいし、明日でもいいよ。」


「.....今から行って来ます。」


「そっか。ここへ来る時に通った廊下に、曲がる所が3つあったのはわかった?。」


「はい。」


「その中の2つ目で曲がると、部屋があるよ。右からマヤ、ロイ、リツ、エンの順だから。」


「ありがとうございます。」


「どういたしまして。行ってらっしゃい。」


「はい。」






セバスさんの独り言、変えました!

長いですかね?

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