アリスとハニーハント(その5) ※全5部
◇◇◇◇
グラスに流れ込むのは琥珀色、ううん蜂蜜色の液体。
ほのかに立ち昇る香りは甘く、ライチの様相。
香りだけだったら、ライチ発酵ワインの方が強いかも。
だけど、このライチ蜂蜜酒の真価は味にある。
「あっ、これこれ、これこそライチのお酒って感じ」
「ええ、これはデザートワインにも似た甘口のお酒ですね。デザートワインは一緒に提供されるデザートより甘くあるべしとされていますが、フレッシュライチに勝てる甘さのデザートワインは早々ありません。ですが、これなら文句なしっ!」
カチンとグラスを合わせながらアリスと珠子ちゃんはクイッとライチ蜂蜜酒を飲む。
そして、続けてフレッシュライチを口に運ぶと、ふたりの顔は極めつけの笑顔になるの。
「どうかしら? このライチ蜂蜜とそれから造られたライチ蜂蜜酒は」
「はいはい、オレの負け。だからこの話は終いだ。折角の甘い初体験が苦くなっちまうだろうが」
プイと横を向いておタマはアタシから顔を背ける。
「ごめんなさいね。おタマは負けちゃうと少し拗ねちゃうの。そこが可愛いって男もいるのだけど」
「だから余計なことを言うなって」
「ふふふ、今日は新しい出逢いと味が沢山あったから、舌が回り過ぎちゃうのよ。もう一曲歌っちゃおうかしら」
「はーい、今度はあたしも歌っちゃいたいでーす! さっきと同じ蘇軾さんの詩を!」
お酒が入ってきて、気分が高まったのか、珠子ちゃんが手を上げて立ち上がる。
「あら、では、そちらにお任せしましょう。こちらは琴だけで」ポロロン
「はいっ、リズムはミタマさんにお任せしますっ」
そして、珠子ちゃんは歌いだしたわ。
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西蜀道士楊世昌,善作蜜酒,絶醇&|x91C5; 西蜀の道士楊世昌 善く蜜酒を造る 絶|醇&x91C5;
(西蜀の道士の楊世昌は絶品蜂蜜酒の造り方をよく知っている)
余既得其方,作此歌遺之。 余、既に其の方を得、此の歌を作り以って之に遣る
(私はその製法を教えてもらい、その礼にこの詩を作り彼に贈る)
蜜酒歌 作:蘇軾
(それでは受け取ってくれ、蘇軾作、君に贈る詩。 ”蜂蜜酒をありがとう!!”)
真珠為漿玉為醴,真珠を漿と為し、玉を醴となし
(それはまさに真珠を米に玉を麹にして造ったと思えるほどの絶品)
六月田夫汗流?。 六月田夫、汗流?たり
(六月の田夫が汗を流すかのように)
不如春甕自生香,如かず春甕自から香を生ずるに
(自然と春の甕から香りが流れ出るようにするのは)
蜂為耕耘花作米。 蜂を耕転と為し花を米と作す
(蜂が花を耕すように何度も掘って、その蜜を酒の材料である米のように集めるおかげなのだ)
一日小沸魚吐沫, 一日小沸して魚沫を吐き
(その蜂蜜を水で薄めて一日もすると、魚が泡を吐くようにふつふつと発酵を始め)
二日眩轉清光活。 二日眩轉して清光活す
(二日目には眩しいほどの光が見え始める)
三日開甕香滿城, 三日甕を開けば香り城に満つ
(三日目に甕を開けば、香りは城をみたすほどに広がるであろう)
快瀉銀瓶不須撥。 銀瓶に快瀉して撥するを須たず
(濾しもしないまま銀の杯に最高の気分で注ぐ)
百錢一斗濃無聲, 百銭一斗濃かに聲無し
(百銭で一斗も出来るというのに、この味の濃厚さに声も出ない)
甘露微濁醍醐清。 甘露微濁なるも醍醐清し
(甘味が酒の本来の味を損なうかとも思えるが、その極上の味はスッキリポン!)
君不見南園采花蜂似雨, 君見ずや南園の采花蜂雨に似たり
(君も見えないか、南国の花を集める蜜蜂は雨のように大群だ)
天教釀酒醉先生。 天は酒を醸して先生を醉はしむ
(天は蜂に酒を作らせて、私を酔わせる)
先生年來窮到骨, 先生年来窮骨に到り
(私は年来、骨身に染みるほどの貧しさに窮している)
問人乞米何曾得。 人を問い米を乞うも何ぞ曾て得ん
(かねてより人に米を乞うても何も得られなかった)
世間萬事真悠悠, 世間萬事真に悠悠
(世間に暮らす人々は万事、悠々と暮らしているというのに)
蜜蜂大勝監河侯。 蜜蜂大いに勝る監河侯
(今、蜂蜜酒を得ているのは君に教えてもらったおかげだ。 これは監河侯からの賜り物よりありがたい)
(蜂蜜酒の造り方を教えてくれてありがとう!) ※心の声
※作者超訳
※作者注
監河侯:荘子のエピソード、故事成語涸轍鮒魚に登場する河の監督役人。
この中で、荘子は監河侯に米を借りに行ったが、監河侯は年貢が入ったら貸しましょうと応えた。
それに対し、荘子は”そんな先ではなく今、困っているのだ!!”と訴えた。
轍の水溜まりにハマった鮒を引き合いに出して、切実に。
このエピソードから轍の水涸の危機にあるような鮒のように、危機に切迫していることを涸轍鮒魚と呼ぶようになった。
これと同じように蘇軾は、詩の送り先でと蜂蜜酒の造り方を教えてくれた楊世昌に、こう伝えた。
『蜂蜜酒のレシピを教えてくれた君は荘子のエピソードに登場する監河侯よりずっと素晴らしく私の助けとなってくれた』と。
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お店の中に素敵な音楽と、ほろ酔いで気分上々の珠子ちゃんの歌が響き渡ったわ。
「ありがとう楊! そしてありがとう蘇軾先生! 蜂蜜酒の文化を広げる詩を残してくれて!」
パチパチパチパチ~
「スゴイわ、とっても上手。あーあ、あたしも歌ってみたいけど、あたしは珠子ちゃんみたいに漢詩に詳しくもないし、ミタマさんみたいに綺麗な声をしていないの」
拍手をしながら、アリスはそう言って、ちょっとだけ悲しそうな顔をする。
「そんな時は好きに歌えばいいんですよ。リズムも詩も適当に」
「その通りです。心に浮かんだ詩を声に出せば、それだけで歌になります。古来より人はそうしていましたわ。お試しになってみます?」ポロン
「いいの?」
「もちろんでございます。今日のお代はこの蜂蜜と蜂蜜酒で十分ですから」
「わかった! やってみる!」
アリスはその小さい口で精一杯空気を吸い込むと、ミタマちゃんの奏でる音楽に合わせて歌いだした。
ポポロンポロロン
いっぱい いっぱい 食べたいな♪
おなーかいっぱい食べたいな♪
あまーいライチ、おいしいライチ、あなたとライチ♪
百個も二百個も三百個でも♪
ずっと、ずっといつまでも、ずっとあなたと暮らしたい♪
ダーリン、ダージリン♪
ポロロン
それはとってもキュートでカワイイ歌声。
ふたりっきりだったら、間違いなく抱きしめていたわ。
プッ
「ふふふっ、あははっ! アリスさんったらすごいですっ! なんて偶然!」
「ほんと、ほんと、こちらはなんて素敵なのでしょう! 今も昔も人の心は変わらないのですね。ふふっ、ははっ、あはははっ!」
だけど、アリスが歌を終えた所で、珠子ちゃんとミタマちゃんが笑いだしたの。
「むー、笑うだなんてひどーい」
「そうよ。失礼ね」
「だな。お前らしくないぜミタマ。しかし、ミタマがそんなに笑うだなんて、何がツボったんだ? 初めて見たぜ、お前のそんな笑い方」
フフフ、アハハと笑い続けるふたりに向かって、アタシたちは半ば呆れながら言う。
「ふふっ、あははっ、ごめんなさいね。ちょうど話題に出ていたものですから、あまりにものシンクロに笑いが抑えられませんでしたわ」
「すみません。でも、こんなことってあるんですね。アリスさんが歌った歌と似た詩をさっきの蘇軾先生も遺していたので、思わずつい」
「それってどんな歌なの?」
「こんな詩です」
珠子ちゃんはそう言うと、ちょっと遠い空でも見るような目線をして、詩を口ずさむ。
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食茘枝二首 其之二 茘枝を食す その2
作:蘇軾
羅浮山下四時春 羅浮山下 四時の春
(羅浮山下の恵州の温暖さは、いつも春のよう)
盧橘楊梅次第新 盧橘 楊梅 次第に新たなり
(琵琶の次は山桃というように次々に新しい果物が実る)
日啖&|x8354;枝三百顆 日に啖ふ、|&x8354;枝の三百顆
(もし、毎日300個もの|&x8354;枝を食べられるというのなら)
不辭長作嶺南人 辭せず長へに嶺南の人と作るを
(このまま永久に嶺南で暮らすのも悪くない)
※作者注
恵州:現代の広東省恵州市近辺、南国トロピカルな気候。
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「この蘇軾さんは50代後半に二度目の左遷にあってしまって、当時は僻地であった恵州に流されてしまうんですけど、それにもめげずに歌った詩がこれです。ふふっ、ライチを300個食べれるなら、このまま左遷の地でも悪くないだなんて、前向きな蘇軾さんらしいです。アリスさんも少し似ているのかもしれませんね」
「その通りだな。この可愛い子ちゃんにお似合いな歌だ。フフッ」
「そうね。今のアリスにピッタリかもね。ウフフ」
昔のアリスとは違って。
その言葉をアタシは飲み込んだ。
白血病に侵されていた時や夢の中に閉じ込めていた時と違って、アリスは変わったわ。
ずっと、明るく前向きになったもの。
さっきのアリスの歌も、そんな気持ちから生まれたものなのかもね。
「もう、みんなしてひどーい。あたしはそこまで食いしん坊でもネアカでもないんですけど」
あら、アタシたちみんなが笑うものだから、アリスの頬がプクーとふくれちゃったわ。
そこもカワイイんだけど。
「でも、いいわ。みんなが笑ってくれるなら。食いしん坊キャラでも、のんきくんキャラでもでも。それに、ランランが笑ってくれたからね」
「いいぜ、その意気だ可愛い子ちゃん。あと……、悪かったな。化粧のことを悪く言っちまって」
そう言っておタマはアリスに向かって頭を下げる。
今回の勝負の切っ掛けは、おタマがアリスのお化粧にケチを付けたこと。
それを彼女は謝った。
「あの後、色々調べた。そして知っちまった。お前が難病に侵されていると。だからお前は強めの化粧をしてたんだろ。昔、同じことをした女を何度も見たからな。周りに心配をかけないように強がる化粧をけなすなんて、酷いことを言っちまって悪かったな」
膝に手をあて、さらに深々とおタマは頭を下げる。
あらやだ、この数日でそこまで調べられちゃったの。
「ううん、いいのよ。もう気にしていないから。それに、もう難病に侵されてなんかないわ」
”難病に侵されていない”
その言葉にアタシと珠子ちゃんの首がグルンとアリスへと向く。
「もう侵されていないって……、まさか……」
「治ったんですか!? 白血病が!?」
アタシたちの問いにアリスは勝利のVサイン。
「ええ、お医者さんに言われたの『もう完全寛解』だって」
アタシは何度もアリスに付き添って病院に行ったから知っている。
完全寛解って、完全に治ったって意味。
再発の可能性が限りなく小さくなったって意味なのよ!
「やったわ! アリス! おめでとう!」
「おめでとうございます!」
「ありがとう、これもランランと珠子ちゃんの……、ううん、みんなのおかげよ」
目の端に少し涙を浮かべながら、アリスは微笑む。
「よかったじゃねぇか。勝負の負けの代金のひとつはこれで終いっと。さて、もうひとつあったよな」
「あら、いいのよ。そこまでしなくても。さっきの詫びだけでいいわ」
今回の勝負には”『ぎゃふん』って言いながら腹を見せて参りましたのポーズ”というものもあったわ。
あの時は是が非でも、この女にそうさせてやりたかったけど、もうそこまで腹は立っていない。
それに、この女はいつも腹だしというか臍出しだもの。
「いや、代金をちゃんと払わねぇのはオレの信条に反する。代金は然るべきヤツに払わせるぜ」
”然るべきヤツ”、その言葉にアタシはピンと来たわ。
「ああ、そういうこと。蒼いグラスのプレゼントといい、アナタってはあっちの味方なのね」
「タダ飯食うだけなのが生に合わないだけさ。さて、アイツに連絡をするとするか」
そう言って、おタマはスマホをピピピと操作する。
アタシも負けちゃいられないわ。
呼んじゃいましょ、ピコピッっと。
「あら、藍ちゃんさん。どなたかにご連絡ですか?」
「ええ、赤好ちゃんにね。少ししたら来ると思うわ」
「あ、だったら!」
珠子ちゃんはそう言うと、そそそと厨房に入っていったわ。
そして、ちょっとして、
「呼んだか兄貴」
赤好ちゃんが居住館からやって来たわ。
「呼んだわ。勝負は上手くいったし、アリスの病気も完全に治ったからお礼を言いたかったの」
「その節はお世話になりました」
「そいつはよかったな。で、俺の方の首尾は?」
「アタシは何もしていないわ。でも、上々のはずよ」
そう、上々。
だって、さっき珠子ちゃんが厨房に行く時、ライチ蜂蜜を持っていたのをアタシは見たもの。
「赤好さん、ちょうどいい所に」
片手鍋を片手に珠子ちゃんが厨房から現れる。
「俺に何か用かい。ハニースイートな珠子さん」
「あら、蜂蜜の匂いでバレちゃいました。ちょうど今、東坡肉の新作が出来上がりましたので、赤好さんに一番に食べてもらいたかったんですよ。藍蘭さんを助けて頂いたお礼にと」
赤好ちゃんは少し不思議そうに”俺のことを話したのか?”みたいな視線をアタシに送るけど、アタシは指でバッテンと作って”いいえ”と返す。
「俺が兄貴を助けたってわかるのかい?」
「わかりますよ。藍ちゃんさんが言ってましたもの”そば蜂蜜”がヒントになったって。あれって、赤好さんの信州土産でしょ」
「そ、その通りさ。洞察力の鋭い珠子さん」
「だから、これはお礼です」
そう言って珠子ちゃんが片手鍋の蓋を開けると、その中から甘く芳しく、そしてフルーティな香りが広がった。
「赤好さんって八角が苦手でしょ。ですので、豚の角煮や東坡肉に合う別の香り付けの食材がないかずっと探していたんです。で、ちょうどいい所に藍ちゃんさんがライチ蜂蜜を用意してくれたので、それを使って試作してみました。砂糖の代わりに蜂蜜を使った東坡肉は柔らくておいしいんですよ。ライチ蜂蜜を使ったらどんな味になるか。一緒に食べましょ」
そう言って珠子ちゃんはニッコリと微笑み赤好ちゃんをテーブルに案内するわ。
「あら、ライチはもう終わっちゃいましたか」
「ごめんなさいね。こっちで食べてしまいました」
「フレッシュライチのライチ蜂蜜がけがおいしくって、いっぱい食べちゃった。300個くらい食べたかもね。うふふ」
山盛りだったフレッシュライチは消え、代わりに殻の山と満足そうなミタマちゃんとアリスの笑顔がテーブルを満たしていたわ。
「いいってことさ。俺にはクリエイター珠子さんの新作東坡肉があれば。うん、豚肉がトロッとしていて、さらにライチのトロピカルな香りでトロトロトンポーローってとこかな。美味いぜ」
「それはよかったです」
よかったわ。
アタシも赤好ちゃんの恋の応援に一役買えたみたいで。
いい雰囲気。
だけどねぇ、この雰囲気が壊れちゃうのよねぇ。
この先に起きる出来事を予想しながら、アタシは軽く溜息を吐く。
カランカラン、バンッ!
あら、来ちゃたみたい。
「いようボス! 思ったより早かったな」
勢いよく店のドアを開け、息を切らしながら入ってきたのは、予想通り蒼明ちゃん。
「どういうことですおタマさん!? 必要な物は私が立て替えるとは言いましたが、なんで代金として”『ぎゃふん』って言いながら腹を見せて参りましたのポーズをする”という請求が来てるんです!?」
「うっせえな。勝負に負けたんで代金を身体で払うことになったんだよ」
「普通に金で払って下さい!!」
ヅカヅカとテーブルに近づき、ドンッとテーブルに手と置いて、蒼明ちゃんはおタマを睨むわ。
「払えないってのか?」
「あたりまえでしょう!」
「支払い先がこの店で、店員さんがソイツでもか?」
そう言っておタマが珠子ちゃんを指さすと、蒼明ちゃんは首を左右に動かして、少し考える素振りを見せる。
「……なるほど、得心しました」クイッ
蒼明ちゃんはそう言うと、シャツのボタンをパララと外し、その胸板と腹筋を露わにする。
そして、眼鏡に指を当てて上体を逸らしならが上を向くと、
「ぎゃっふーん」
どこかのグラビア雑誌のようなポーズで『ぎゃふん』と言ったわ。
「ギャハハハハハッ! いいぜ、ボス! いい支払いっぷりだ!」
「アッハハハハハハッ! ありがとうございます! 確かにうへほりましたぁ!」
「クハッ、クハハッ! なにやってんだか、この弟は! ちくしょう! 折角のいい雰囲気が台無しじゃねぇか!
まるで、ここだけ南国のカーニバルが始まったかのように爆笑の嵐が巻き起こったわ。
「あははっ、ランラン、楽しいわね。気分はもう最高!」
「ええ、アタシもよ」
ライチの残り香と蜂蜜が焦げた東坡肉の香りの中で、アタシたちは笑い合う。
アタシは蜜を焦がすような恋も、身を焦がされるような恋も好きよ。
だけど今日はやっぱりストレートね。
「好きよ、アリス。愛しているわ」
いつも通りの、だけど誰かが見ている前では初めての唐突なアタシの告白に、アリスは一瞬目を丸め、そしてニッコリと笑う。
「あたしも愛しているわ、藍蘭。フレッシュライチはなくなっちゃったけど、来年もここでフレッシュなライチを食べましょ。それまでは、この蜂蜜と紅茶で日々を過ごしたいわ。ダーリン、ダージリン」
「ええ、ハニーと一緒に幸せな一年をね」
そして、アタシたちは手を握り合って見つめ合う。
みんなが見ている前だけど、このままキスしちゃってもいいかも。
そう思うながら、アタシは唇をアリスに近づける。
だけど……、
「あ、次のライチの入荷は3日後です」
その動きは、珠子ちゃんの事務的なで止められちゃったわ。
んもう、珠子ちゃんったら、ムードが全然わからないんだから。
でもいいわ、続きはまた別の所で。
ハッピーエンドのその先でねっ。




