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あやかし酒場と七人の王子たち ~珠子とあやかしグルメ百物語~  作者: 相田 彩太
第十章 躍進する物語とハッピーエンド
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帰ってきた! 作者の駄文と補足説明


 初めての方はこんばんは!

 またねの方は、こんなに長く本作にお付き合い頂きありがとうございます!

 ここに来て、ついに更新時刻が夜だったことに気付いた作者です!

 

 この百物語も長いものでついに84話まで到達しました!

 もう、ラストスパートで話のまとめに入らなければいけない所なのに、この章では話があまり進みません!

 しかも思わせぶり(というかバレバレ)の新キャラを続々投入しまくりますし、これで話がまとめられるのでしょうか!?


 ま、でも話をまとめられなくても、百話目でソードマスターヤマトの打ち切りみたいに、

 

 「ウオオオいくぞオオオ!」

 「さあ来いトマト!」 → 

 トマトの料理が世界を救うと信じて…!

 ご愛読ありがとうございました!


 という展開にすれば、きっと完結出来ると信じて……!

 

 …

 ……


 ごめんなさい、冗談です。

 新キャラの解説は次章の駄文で書きます。

 たぶん、きっと……。

 いつか、きっと、作者にも素晴らしい小説を書ける日がくると思うわ!


■各話のやくたいもない解説


〇第十章 躍進する物語とハッピーエンド


・2018年11月下旬

 『ひだる神とカシューナッツ炒め』


 再開1発目ですので軽くしようと思ったら、ちょっと長めになってしまった話。

 本作を書く上で必要になるだろうと初期から調べていた精進料理や普茶料理をやっと登場させられた話です。

 即身仏は最期は木の実とか木の皮だけしか食べられなくなるのですが、クルミやナッツ類はカロリーが高いので、即身仏になれないのではと思っていたりもします。

 ですが、時代的に現代のように大量にナッツ類を確保するのは難しかったのではないかと思います。


・2018年12月上旬~中旬

 『雪女とチョコレートボンボン』


 前章のヒロイン、アリスと藍蘭(らんらん)の話を書かないと折角のキャラが埋没してしまうと思って書いた話。

 所々に昭和ネタがあったり、ひと昔前の時事ネタが入ったりしています。

 ”ねるどん”はわかっても”イッキマン”がわかる人は少ないのでは?

 シンプルにまとまっていて良いと思う反面、もうひとひねり欲しかったりするのですが、これくらいがストレスなく読めて良いのかも。


・2018年12月下旬

 『妻神(さいのかみ)様と鰻』


 愛知の地方の神様、妻神(さいのかみ)様のお話。

 ここまで来ると、マイナーにも程があるのではないかと思いましたが、次の章ではさらにマイナーな”あやかし”の話があったり、そもそも永代静雄版アリス物語の大悪龍王の時点で、知名度が低さは振り切ったので、まいっかと思っています。

 貧乏神が家にいると貧乏になっていくように、子宝成就の神様が来訪されれば、そりゃ住む者たちも発情するよねというオチに持っていったのですが、読み直してみると七王子たちの性癖が垣間見えたりして、作者的にもちょっと面白いです。

 よく創作で”キャラが勝手に動き出すという”というのを初めて体験出来たりしたかもしれません。

 

・2019年1月上旬

 『亀姫とチュクチュク』


 姉の刑部姫の方が有名過ぎて、イマイチメジャーになり切れない亀姫の話です。

 しかも猪苗代城は焼け落ちているし……。

 なので、本作では城の再建のため市井(しせい)で働く没落貴族……ではなく落城姫として登場させました。

 もう少し登場が早ければ、珠子ちゃんと組んで色々なイベントが起こせたのではないかと残念に思っています。

 

 悪徳証券商材やマルチまがい商法については、どこまで具体的に書くべきか迷いましたが、本作は社会派作品ではないので、かなりざっくりとマヌケなキャラで書いています。

 調べれば調べるほど、明るく楽しい”あやかし”とグルメの話にそぐわないかと。


 ココナッツフレークのおにぎり”チュクチュク”は思った以上に美味しいです。

 思ってみれば東南アジアのカレーにココナッツミルクはつきものですし、おはぎのように米と甘い味は合うのですから当然ですよね。


・2019年1月中旬

 『八百屋お七とごはんさん』


 史実ではどうあがいてもハッピーエンドにならなかった八百屋お七を幸せにしたくて作った話。

 ですので極楽行きのチートアイテムの採用と相成った次第です。

 タイトルで勘の良い方が気付てしまっていると思いましたが、それでもやっぱりハッピーエンドに持って行きたかったのです。

 おかげで料理要素が薄くなってしまいました。

 ちなみに、史実のお七は火付けはしたものの、ボヤで済んだこともあり、ギリ未成年と嘘をついて減免しようという動きもあったみたいですが、直情お七さんは奉行所の調べに対し、正直に年齢を答えてしまったので死刑になってしまったという逸話もあります。


・2019年1月下旬

 『蛇女房とブホブホグレゴリザンス』


 ブホブホグレゴリザンスという謎のパワーワードと思いきや、生物学を知っている人にとっては半ば常識なヒキガエルの学名の話です。

 日本のトノサマガエルや中国の田鶏(ティエンヂー)などは田舎では御馳走だったり、フランスでは蛙料理が一般的なのですが、ヒキガエルを食べる地域は限定的です。

 当方が調べた限り、ヒキガエルを食べる文化は日本と中国くらいかな。

 捌き方に工夫が必要で、初めにあの毒腺からの毒の付着を除いて食べた先人の苦労が偲ばれます。

 おそらく、長雨凶作の時代に食べ方は編み出されたのではないかと。

 ヨーロッパではヒキガエルは魔女の薬の原料として有名ですが、これは強心作用のある蟾酥(せんそ)の効果のせいだと思われます。

 媚薬の原料として使えば、心臓の鼓動が早くなり、『このドキドキは……ひょっとして恋!?』という展開になったのだと。

 個人的に蒼明(そうめい)の『足し算が出来ます』のくだりは気に入っています。


・2018年11月中旬、2019年5月上旬

 『桂男と月面食』


 この話だけ時系列が巻き戻ったり、先に進んだりしています。

 作者はSFも好きですので宇宙開発とか宇宙食とかのニュースには心惹かれるものがあります。

 上野の科学博物館もお気に入りです。

 いつか、合成肉も食べてみたいなぁ。

 (実は作中の合成肉の感想は想像で書いてしまっています)


 そして、ついに話が動き出しました!

 蒼明(そうめい)の急な愛の告白から珠子の最終目的まで!

 実は珠子の車嫌いの話はかなり初期(コロボックルの話)から登場していて、両親の死に関して蒼明(そうめい)が調べるという伏線も前の方(燈無蕎麦(あかりなしそば)の回)で書いていたのですが、車が登場する必然性のある話が少なかったり、その辺で作者が『いよーし、ここまで来たら百物語にしちゃうぞー』としてしまったせいで、ものすごく間が空いてしまいました。

 初見で『あー、この話は過去のこの話に繋がっていたんだー』と読み取れた方はスゴイです!

 

 さて、次章の展開ですがついに動き出した玉藻と珠子のおばあさまの実家を巡る戦いに……あんまりなりません。

 時系列が2月頭へ再び巻き戻り、終盤前の最後の日常回が続きます。

 その中で少しずつですが伏線の解消や終盤に向けて話が進む予定です。

 冒頭の予告兼お品書きも次章まで更新していますよ!

 12月に入ったら毎日更新予定ですので、最後までお付き合い頂けると幸いです。

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