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あやかし酒場と七人の王子たち ~珠子とあやかしグルメ百物語~  作者: 相田 彩太
第五章 遠征する物語とハッピーエンド
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幽霊列車とお饅頭(その4) ※全4部

 「あっ、こっちですよ。鉄ちゃんさん、こっちですよー!」


 あたしは地獄一丁目駅のホームで鉄ちゃんさんと再会する。

 その後ろにはたくさんの人たち、鉄ちゃんさんとお友達。


 「久しぶりやね。で、首尾はバッチリか?」

 「ええ、そっちは大丈夫ですよ」

 「やった! みんなあれ(・・)に乗れるで!」


 鉄ちゃんの声にお友達のみなさんも『おー!』と歓喜の声を上げる。


 「あら、アズラに迷い人じゃないですか」


 あたしの勝負の相手、イールが旗を振りながら現れる。


 「ふふっ、今日のアズラさんのお客は……まあまあみたいですわね。でもこっちはもっと多いですわよ」


 その旗に導かれる里帰りの人たちは、こっちより遥かに多い。


 「みなさーん、この新幹線の二階建て食堂車で現世(うつしよ)に行って下さいね。高級手作りフルコースでおもてなし致しますわ。明日からは中国の新幹線寝台車も連結されますのよ。是非お楽しみに」

 

 そう言って、イールは新幹線の中に入っていく。


 ひょこ


 あっ顔を出した。


 「ふふふ、アズラに迷い人、今のスコアはご存知ですか」


 あたしが受けた勝負は電車の乗客数。

 残りはお盆が終わるまでの8日間。

 今はお盆前でお客は少ない、だけどこれから一気に増えるという話。


 「90対45でダブルスコアでわたくしの優勢ですわ。これがトリプルスコアになったら、コールド勝ちという事でどうでしょう? わたくしはこんな勝負に時間をかける暇なんてありませんのよ」


 うわー、いやみったらしい。


 「いいわよ。ま、数日後には勝負が付くと思いますけどね」

 「あらま、わたくしも同感ですわ。気が合いますわね。それでは失礼しますわ」


 そう言い残すと、イールは手を振りながらプワーンという汽笛の音とともに去っていった。


 「んじゃ、ワイらも行こか。幻のブルートレイン食堂車に」

 「はい、ご案内しまーす」

 「ちょ、ちょっと大丈夫なのですか? あんな勝負の内容を変えて」

 「まー、大丈夫でしょ。あっちは大きなミスもしてますし」

 「せやなー、ありゃ悪手や」


 この数日の間にアズラさんの幽霊列車に乗ってきた鉄道ファンたち。

 そのみなさんの話を聞いて、あたしは鉄道ファンの気持ちを少し理解した。

 だからわかる、あの中国の新幹線寝台車を大量の神力(ちから)を使って()んだ事が間違いだって。


 「えっ!? そうなんですか!?」


◇◇◇◇


 「はい、あたしたちの勝ちー!」


 スコアは180 VS 600

 あれから3日もせずに勝負は決まった。


 「どーして! どーしてですの! こんなのありえませんわ! なんで最新型の新幹線寝台車が、あんな旧型のブルートレインに負けるんですの!?」

 「すごい……本当に勝っちゃった……」


 あたしの前でイールは膝を着き、アズラさんは信じられないといった風で立ち尽くしている。


 「その理由が知りたいですか?」

 「ええ、わたくしのアイディアが負けるはずがありませんわ! いったいどんな卑怯な方法を取ったんですの!?」

 「卑怯な手なんて使っていませんよ。車内をご覧になりますか?」

 「もちろんですわ! 納得できなかったら負けを認めてなんてあげませんんから!」


 うわー往生際が悪い。

 いやもう、ここは往生の先なんですけど。


◇◇◇◇


 「さて、それじゃあ種明かしと行きましょう。まずは、どうしてこの列車が鉄道ファンに人気だったかという所ですね」


 あたしは食堂車にアズラさんを案内する。


 「おっ、おかえりや。先に始めてるで」

 「あら、鉄ちゃんさん。またご乗車ですか? これで3回目ですよ」

 

 あたしたちを迎えてくれたのは鉄ちゃんさん。

 あの(・・)サービスが気にいったらしく、何度も乗車頂いている。


 「一週間ぶりですかね。また会えて嬉しいわ」

 「うむ、ワシの初盆の里帰りの案内をしてくれて感謝じゃ」


 その隣のテーブルに居たのはあの素敵な老夫婦。

 これから孫へ逢いに行くらしい。

 スパゲティとハムサンドとあの(・・)黒ビールで楽しそうに食事している。

 

 「さて、このアズラさん特製幽霊列車ツアーの人気の秘密に迫りましょう! その秘密の第一はこれです! ジャーン!」

 「なんですの、そのズタ袋は?」


 あたしが取り出した長めの袋を見てイールさんが言う。


 「さあ、みなさん! さあお待ちかねのお休みタイムです!」


 あたしは袋の中身を取り出すと、そこから厚手の布を取り出す。

 食堂車の椅子を並び替えて、その上に厚手の布を敷き、毛布を乗せる。


 「はーい、簡易ベッドのできあがりー! みなさん、これに横たわって車窓を眺めながら旅を楽しんで下さい」


 あたしの声に乗客は「ウオォォォー」と盛り上がる。

 見た感じ、鉄ちゃんのお友達の方々。


 「どうしてですの!? こんな粗末なベッドがそんなに良いんですの!?」

 「そうですね、これは寝台列車の従業員用の仮眠ベッドです」


 かつての寝台列車で給仕していた従業員の方々、その方だって睡眠と休息は必要。

 それに利用されていたのが、この簡易ベッドなの。

 あたしも、おばあさまの口伝(くちづた)いに聞いた話。

 

 「あー、イールちゃんやっけ。あんたぁ、ワイらの気持ちをわかってないなぁ」

 「どうして!? あなたたちは列車が好きなんでしょ。だったら、高級な列車の方が良いんじゃなくって? わたくしの新幹線とか!?」


 うん、普通に考えたらそうなりますよね。


 「ちゃうちゃう、ワイらは列車が好きや。だからレアな物とか、普段はお目にかかれない物の方がええ。そういう点ではアズラちゃんのアイディアは秀逸や。なんせ、もう乗れない廃車両となった列車を復活させたんやけんな」

 

 そう、もう乗れない列車が復刻すれば乗りたくなるのは鉄道ファンの本心。

 

 「だったら、新幹線の食堂車も同じじゃなくって!? あれももう走ってないんでしょ」

 「せや、だから今まではイールちゃんの方が有利やった。同じ廃車両を復活させたんなら、高級な方がええ」

 「では、どうして?」

 「答えはこれや!」


 そう言って鉄ちゃんさんがポンと叩いたのが簡易ベッド。

 あたしが食堂車をあさって探していたのがこれ。


 「これはなブルートレインの従業員用の簡易ベッドや。食堂車の営業が終了したら、これを組み上げて従業員さんたちが休むためのものやね」

 「で、でも、これって本当に粗末で……」

 「違うんや。鉄道ファンは体験した事のない旅を大切にするんや。この従業員用簡易ベッドで休める体験なんて現世(うつしよ)ではもはや出来へん、この幽霊列車でも気づく人はおらへんかったやろうね」


 そう、誰も気づかなかった、あたしを除いて。

 きっと、今までの鉄道ファンの方は復刻された車両に夢中で、この従業員用のベッドの存在まで気が回らなかったのだろう。

 

 「で、でも、最新型の新幹線寝台車なら」

 「いやいや、そこが最大の悪手や。考えてもみい、現世(うつしよ)で走っている列車なら、お盆の里帰りをした時にちょっと遠出して乗りに行けばいいやんか」

 「あっ!」


 そうなの、そこがイールさんの最大の失敗。

 廃車両となった列車なら、死神と同じ”死”の属性を持つので召喚の神力(ちから)は少なくても済む。

 だけど、今を走っている車両はその属性がないので大量に神力(ちから)を消費するって、あたしはアズラさんから聞いた。


 「イールちゃんは上手くいっている廃車両となった新幹線の二階建て食堂車を増やすべきやったんや。だけど『新幹線だから上手くいった』と勘違いしてしまって最新型の新幹線を()んだ所が悪手なんや」


 鉄ちゃんさんの説明にイールさんはがっくりとうなだれる。


 「で、でもわたくしの食堂車にはフルコースが……、蓮の実まんじゅうのデザートも……」

 

 イールさんはまだ自分の策に未練があるみたい。


 「では、ここからはあたしの領域ですので、あたしから説明しましょう。まずはこの食堂車のメニューですが……」


 あたしは手にしたメニューを開いて見せる。

 それは昭和40年代前半の食堂車のメニュー。

 この食堂車がまだ現役だった時のメニューだ。


 「カレーライスにチキンライス、チキンカツレツ、スパゲティ……普通のメニューですわね」

 「ええ、しかも大半がレトルトや冷凍を電子レンジで温めただけ。味は正直イマイチですね。ですが、ここを見て下さい」


 あたしが指さすのはメニューのお酒の欄。


 「ビールに黒ビールに……スタウト? なんですかこのスタウトというのは?」

 「これはイギリス黒ビール、エールの一種です。あまり馴染みがないかもしれません、ですがちょっと高級なビールとしてメニューに名を連ねていました」

 

 メニューにはビールと黒ビール、そしてスタウトとある。

 これは、黒ビールの中でも別格のブランドなのだ。

 そして、他のビールよりちょっとお高い。


 「これねぇ、憧れのお酒だったのよ」


 老夫婦の奥さんが懐かしむように言う。

 

 「そうじゃな、なんせビールの中で一番高かったもんじゃから、貧しい時のワシらじゃ手が出しずらかった。それでいつも普通のビールじゃったんじゃよ」

 「そうでしたわねぇ、あなたったらいつも『安いのでええ』なんて言っちゃって。100円くらいしか違わないのに」

 「あの時はその100円しか(・・・・・・)が貴重じゃったんじゃよ」


 トン


 老夫婦のテーブルにビールの瓶が置かれる。


 「はい、ご注文のスタウトのお代わりですよ」


 持ってきたのはアズラさん。

 現世(うつしよ)で買ってきたのもアズラさん。


 「これこれ、ギネススタウトじゃ」


 老夫婦たちが若かったころ、スタウトと言えばギネスのスタウト。

 昭和40年代後半のメニューでは、スタウトではなくギネススタウトの名で記されている。

 ちなみにブランド名が付いたメニューはこれだけ。

 他のは”ビール”とか”ウイスキー(輸入)”と記載されているの。


 「あの時、出来なかった贅沢が味わえるなんて、いい旅ですね、おじいさん」

 「ああ、ばあさんや、若いころを思い出すのぉ」


 思い出の味、あの時出来なかった選択、それが人気の第2の秘密。

 

 「そして最後がこの縁起の良いお饅頭でーす。はいどうぞ」


 あたしはカゴいっぱいのお饅頭をみんなに配る。

 これがあたし自信作、蓮の実餡のお饅頭を超えるお饅頭。


 パクッとみんなはそれを口にする。

 

 「ああ、三回目やが、ええ味やぁ」

 「本当、小豆の素朴な甘さの中に入っているドライフルーツの甘みとわずかな酸味がとても美味しいです」

 「うめぇなぁ、孫たちにも食べさせたいのお」


 鉄ちゃんさんと老夫婦がそのお饅頭に舌鼓を打つ。

 さて、イールさんはっと。


 「美味しいですわ……それに何か道を示してくれるような感じがする。蓮の実餡が慈愛の味だとしたら、これは導きの味」

 「あっ鋭いですね。そうです、この餡の中に入っているドライフルーツの正体はこれです」


 そして、あたしは照明の一部を消す。

 テーブルに壁に、そして天井にひっそりと飾られたそれ(・・)が光を放つ。


 「わぁ……きれい」


 イールさんも他の乗客のみなさんもそれに見入る。


 「これは……鬼灯(ほおずき)

 「はい、お盆につきものの鬼灯(ほおずき)です」


 鬼灯(ほおずき)は死者の霊を導く提灯に見立てて飾られる事が多い。

 このお盆の時期は季節柄、特にそう。

 

 「この中のドライフルーツは食用ホオズキなんですよ。食用ホオズキは日本ではまだマイナーですけど、ヨーロッパや南米では一般的なんです。生でも甘酸っぱくて美味しいんですよ」


 そう言ってあたしは飾っている鬼灯(ほおずき)のガクを取り、中のオレンジの玉を口に入れる。

 うーん、甘酸っぱくておいしー。


 「そうです、珠子さんが『めざめたー!』って言いだした時にはびっくりしちゃいました。その後に作ってくれたのがこの鬼灯(ほおずき)餡のお饅頭だったんです。でも何だったんですあれ? インカとか言っていましたけど」

 「ああ、あのジャガイモを食べた時にわかったんですよ」

 「何がですか?」

 「あのジャガイモの銘柄は”インカのめざめ”って品種だったんです。甘くて黄色い特徴があるのですぐにわかりました。それがヒントになったんですよ、食用ホオズキは“インカベリー”って名前でも呼ばれていますから」


 まったく、こんなわかりにくいヒントに気付けるなんて、あたしくらいですよ。

 ま、『珠子ならきっと気付くさ』と思ったのかもしれませんけど。


 「縁起も良くって、季節物で、幽世(かくりよ)の名産で、そして美味しい! この珠子さんの特製鬼灯(ほおずき)饅頭が人気の第3の秘密ですね」


 そう言いながら、パクッとアズラさんも鬼灯(ほおずき)饅頭を食べて顔をほころばさせる。


 「その結果がこの満員のお客さんというわけです」

 「珠子さんは、とっても一生懸命にこのサービスを企画してくれたんですよ。卑怯な真似なんて何もしていません」

 

 アズラさんがあたしの頑張りをほめてくれる。

 でも、あたしも知っている、アズラさんもとっても頑張ってくれたって事を。

 やっぱり人間の心情を一番理解するのも人間だと思うの。

 だけど、それを少しでも理解しようとして、その思い出が大切だと気付いて、この幽霊列車を創ってくれたアズラさんの気持ちを大切にしたい。

 だから、あたしは彼女のために力になりたいと思って、頑張った。


 「さて、負けたら何でも言う事を聞くって約束でしたよね」

 「えっ、ええ、確かにそう言いましたけど」


 あたしの(いや)らしい(わら)いにイールさんの顔が曇る。

 ここであたしが無茶なお願いをしたら、上司にどやされるんだろうなぁ。


 「それじゃあ、このお盆の繁忙期(はんぼうき)の間、アズラさんを手伝って下さい」

 「えっ……そんな事でいいんですの?」


 あたしのお願いのささやかさが意外だったのか、少し安堵(あんど)の表情をイールさんが浮かべる。


 「いいんですよ、こっちも人手……死神手が足りなくて困っているんですよ。ねっ、アズラさん」

 「えっ、ええ、これ以上の食堂車の連結召喚はちょっと……」

 

 お客さんは大量に増えた。

 だけど、それを乗せる車両が足りない。

 アズラさんに追加で召喚してもらっているけど、まだまだ足りない。

 

 「手伝ってくれれば、ふたりの成績としてカウントしてもいいですよね。アズラさん」

 「……そうですね。競争するのはいいことですけど、やっぱり協力するのも大事だと思います」

 「アズラさん、わたくしはあんなにひどい事を言ったのに……」

 「いいんですよ。あたしたち友達じゃないですか」

 

 そう言って、アズラさんはイールに手を差し伸べ、そしてイールもその手を握る。

 

 「どうやら、わたくしの負けのようですわね、結果も心意気さえも。わかりましたわ、お手伝いさせて頂きます」


 うんうん、やっぱり良い職場ってのは手と手を取って助け合う関係がいいですよね。

 これでふたりは無事ハッピーエンドです。

 あたしも、最後までお手伝いしますから。


◇◇◇◇


 『まもなく、墓場前~、墓場前~、どなたさまもお忘れものが無きよう』


 車両のアナウンスが聞こえる。


 「それそろお別れの時ですね、珠子さん。最初はトラブルメーカーと思ってましたけど、あなたと一緒に過ごしたこの一週間は楽しかったです。またお会いしたいですね」

 

 少し寂しそうに、アズラさんが言う。

 今日はあたしがこの列車に乗ってから一週間目、あのお饅頭を食べてしまって滞在を余儀なくされた最終日。


 「大丈夫ですわ。たった100年くらいで、また会えると思いますわ」

 「イールさん、流石に長寿世界新はちょっと。それに……」


 長寿世界記録は122歳である。


 「それに? 何でしょうか?」

 「ちょっと言いにくいんですが……」


 あたしは顔を曇らせる。

 彼女に悪いことをしちゃったから。


 「そんな、もう私と珠子さんはお友達です。いいえ戦友(とも)と呼んでも差し支えありません。何でもおっしゃって下さい」

 「えっとですね。あたしはこの勝負に勝つために覚悟を決めたんですよ、勝つためなら何でもするって」

 「ええ、とっても一生懸命でしたね。それに勝ち方もスマートでしたよ」


 そう、勝ち方はスマート。

 だけど、彼女は知らない、白鳥が水面下で足を必死にバタつかせているように、あたしもこの勝負の水面下で行っていた行動を。


 「あたし……勝負の中で幽世(かくりよ)の食べ物を結構食べちゃいました。ライバルのイールさんの蓮の実餡のお饅頭とか、インカのめざめとか、試作用の鬼灯(ほおずき)饅頭とか」

 「えっ……」


 アズラさんの顔が青ざめ、イールさんが『わたくし、しーらないっ』と呟くのが聞こえた。


 「ふ、普段はあたしの荷物の中の食べ物とか、アズラさんが現世(うつしよ)で買ってきてくれたお弁当とかを食べていたんですよ。でも、どうしても、勝負のために幽世(かくりよ)の食べ物を口にしなければならなくって……覚悟を決めちゃいました! あっ、現世(うつしよ)で買ってきてくれたギネススタウトのビールは美味しかったです。久しぶりのお酒はいいですよねー」


 あたしの説明を最後まで聞かずに、アズラさんはスマホを取り出した。


 「え、ええ、人間が覚悟を決めて幽世(かくりよ)の食べ物を食べちゃったらしく……。えっ!? あと一週間の滞在と始末書の書き直しが必要!?」


 電話越しに頭をペコペコするアズラさんを見て、あたしは悪いことをしたかなー、この借りはこれから一週間のお手伝いで返そう、そんな事を考えていた。


 里帰り中のおばあさま……残念ながら、今年は行き違いでお逢いできそうにありません。

 でも、久しぶりにおばあさまに触れて嬉しかったです。


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