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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ちょうちょみたいに!

作者: 深見 奏

※軽く自殺描写があります。

 大空を飛んでみたかった。綺麗なあの、蝶みたいに。



 自由に羽ばたいている貴方がすごく羨ましくて、憧れていた。しばらくするとそれは嫉妬になった。誰にも縛られなくていいなぁ、仲のいい友達がいっぱいいていいなぁ、毎日楽しそうでいいなぁ、って。馬鹿みたいに、毎日毎日そんな事を考えていた。



 ある日、何故か屋上に呼ばれているような気がした。気になった私は、たったったっ、と屋上へ続く階段を上る。立入禁止の貼り紙を無視して、扉のロープを解いて、キィと鳴る扉を開けると、風が私を歓迎しているように思えた。


 この時だけは、穏やかな気持ちになれた。



 その日から、屋上に向かう日があった。劣等感とか、嫉妬とか、希死念慮とか、考えなくてもよかったから。


 たぶん、少し前から私はおかしかったのだと思う。



 ポチポチとスマホのメモ帳に文字を打ち込む。SNSを開いて空が綺麗、なんて投稿をすると、タイムラインに表示された。

 しばらくすると友達から

「授業サボって何やってんのー笑」とか「今日は入道雲が綺麗だよね」とか、コメントがつく。それに何でもないような返信を返した。




 んー、空が綺麗だなぁ。


 蝶が舞っていた。


 手を伸ばした。

 届かない。


 羨ましい。


 綺麗に舞える翅が、美しい姿が、捕まらない強さが、すぐに死んでしまう、儚さが。ふわりふわりと、優雅に舞っていた。



 私も飛べるだろうか、ここから飛び降りたのなら。



 なんてね。馬鹿みたい!人間なんだから飛べるわけないよなぁ。






 「来世に期待!」



 そう言って、私は思い切り飛び降りたのだった!!

少女がスマホでしていたこと。

メモに遺書の下書きをしていました。スマホを持って飛び降りてしまったので遺書は見つけられません。


ずっと書いてみたいと思っていたので書けて満足しました。ジャンルがよくわからず……間違っていたらすみません。

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