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第五話 タイムリミット
そして夢路の症状に何も変化がないまま、長い一週間の学校生活を終え、夜。
布団に入った陽大は、天井を見上げながら夢路のことを考えていた。一週間の間に様々なことがあったため、陽大の体には疲労が押し寄せている。それでも、守らなければならない人がいる。大切な人が、いるのだ。
俺が必ず夢路を守る。絶対に救ってみせる。そんなことを考えながら、陽大は睡魔に身を任せ、ゆっくりと瞼を閉じた。
――そして次の日、夢路が消えた。
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