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2分間探偵の冒険  作者: 真波馨
CASE48:注文の少ない料理店
96/121

問題篇


「料理を一品ずつしか注文できない料理店。なぜそんな形式を取っているのか」

 レストランではなく、行きつけのバーのカウンター席でロバート陣内は唐突に話題を振ってきた。

「何だそれは。お前特製の謎かけか」

「実在する料理店だと言っても、どうせ信じてくれやしないだろう」

 私は無言で肩を竦めてみせる。陣内の嘘つきは日常茶飯事なのだ。

「注文の少ない料理店か。たとえば、その店は店主1人だけで運営しているから、一品ずつでないとスピードが追い付かないとか」

「ノンノン。店主以外にも複数名のスタッフがいるよ」

「出来立てを提供したいから、一品ずつの注文にしている」

「まとめて注文を受けた後で、完成したものから客に出していけばいいだろう」

「店主やスタッフは全員記憶障害を患っていて、一品ずつしか注文内容を覚えられない」

 陣内は、宇宙人を見るような目で私を凝視する。「注文を取る際にメモしておけばいいだけだ。お前にしては斬新な発想だな」

「どうもありがとう。褒めたついでにヒントのひとつでも出してくれよ」

「実際に店へ行けば、すぐに答えが判明するってのがヒントだな。店内の()()()()を見れば一目瞭然だ」

「あるもの……?」

 私はカウンターテーブルに視線を落とし、しばし考え込む。納得の解答にたどり着いたのは、それから数分後のことだった。



Q:陣内の謎かけの答えとは?

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