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解答篇
Q:被害者が今際ながらも玄関先まで這っていったのは、犯人が現場に戻ってくることを予想し鍵をかけるためだったと考えられます。鍵を所持している人物が犯人の場合、そのような行動をしたところで意味がないため、今克実を射殺したのはコテージの鍵を持っていなかった志々島忍と推察できるのです。また、床に残された「肉州」の血文字ですが、肉州はそれぞれ「肉」「州」という訓読みがあります。被害者は自分を殺した犯人の名前を明確に書き残していたのでした。
【作者より一言】
有栖川先生の『あるYの悲劇』を読んで浮かんだアイデアです。




