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2分間探偵の冒険  作者: 真波馨
CASE4:電話越しに聞いた声
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問題篇


 資産家の後藤田善次郎(ごとうだぜんじろう)が殺害された。洋館の豪華絢爛な居間で息絶えていたのだ。遺体は電話機の傍にうつ伏せの状態で転がっており、腰あたりに刃物が深々と突き刺さっている。

「容疑者として浮上したのは、後藤田の死亡推定時刻に彼と電話をしていた井筒文弘(いづつふみひろ)という男です。後藤田とはチェス仲間だとか」

「井筒の自宅の固定電話には、問題の時間、後藤田宅の電話と通話していた記録も残っています。いわゆるアリバイ成立ってやつですね」

 篠田警部と三宅巡査の報告に、私は低く唸る。

「井筒の証言内容を聞かせていただけますか」


「驚きですよ。ついさっきまで声を聞いていた相手が、今はもうこの世にいないなんて……後藤田とどんな話をしたかって? 他愛もないことばかりですよ。最近の国際情勢とか、またチェスをしに行くとか、ほとんど世間話です。ああ、彼の家、立派でしょう。居間から見える庭も実に素晴らしい。木々や植物の手入れも入念で、そうそう、カワセミなんかも時々庭先にやってくるんです。彼と電話していたときも、電話越しにカワセミの涼やかな鳴き声が聞こえていて。風流でしたね」


「なるほど。今後の捜査方針としては、他の容疑者を洗い出す前にもう少し井筒を突っついてみるべきでしょうね」

 私は篠田警部にアドバイスした。



Q:「私」が怪しんだ井筒の証言内容とは?

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