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2分間探偵の冒険  作者: 真波馨
CASE33:仲間外れは誰?
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問題篇


 現代日本の象徴派画家、と名高い評価を得る工藤静洋(せいよう)が危篤状態にあるとの報を受け、私は捜査三課の古館警部とともに工藤氏の館を訪れた。

「氏は癌を患っており、医者による今夜が山とのことです」

「はあ……しかし、工藤氏の危篤と捜査三課の出動にはどんな関係が?」

「これを見れば分かりますよ」古館警部はスーツの胸ポケットから封筒を取り出し、私に手渡す。

「『誰が駒鳥(クックロビン)殺したの』。マザーグースの有名な詩ですね。この最後に書かれている『クックロビンの葬式で仲間外れを探せ』とはどういう意味ですか」

「それをあなたに解いてもらうためにお呼び立てしたのです。何しろその手紙は、八百面相からの犯行予告なのですからね」

 熟練刑事は渋い顔で手帳を開くと、

「八百面相は、『星の輝く今宵、クックロビンが永久の眠りに落ちたとき彼の最高の芸術品を盗みに参上する』と予告しています。工藤氏の屋敷には、『アポロンの怒り』、『ユーフラテス川沿いのアフロディーテ』、『羊飼いのケラムボス』の3つの作品が展示されていましてね。いずれも氏の傑作と言われる水彩画で、芸術評論家の間でも特に高い評価を受けているのだそうです」

「星の輝く夜、3つの水彩画……もしかして、八百面相の獲物は()()絵画かもしれませんよ」



Q:八百面相が狙っている絵画とは?

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